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もう12かよ

by 唐草 [2018/09/18]



 ぼくは、最新のOSとかβ版のソフトとかが大好きだ。その理由は「最新のものに触れられている充実感」というありふれた喜びでしか無い。iPhoneの発売を列をなして待っている人々のことを冷めた目で見て鼻で笑っているぼくだって、結局は新しもの好きなのである。ただ、彼らとは相容れない。
 ぼくは一般的にコンピュータオタクとかITオタクに区分されるオタクだが、このジャンルも細かく、そして深く区分されている。鉄道オタクが、乗り鉄だとか撮り鉄に分類されるのと同じである。オタクらしい同族嫌悪が、90年代以降の音楽ジャンルのように排他的で結局は当人もよく理解できていない区分を次々に生み出しているのである。
 ぼくは、広義ではソフトウェアオタクである。新しいハードには、あまり関心がない。むしろ古いハードで最新のソフトを工夫して動かしたりするのが好きだ。場合によっては、ソースコードで落として自分でビルドとかしちゃうタイプ。わかりやすく言うと、手元にあるありふれたちょっと古いハードをソフトウェアの力で限界まで活用しようと日々悪戦苦闘することに喜びを感じている少しMっ気のあるオタクなのである。
 だから、「未対応」とか「未検証」とか書かれていても臆すること無く自分のハードにインストールしていく。
 でも、これはあくまで私物のハードでリカバー可能な場合に限る。仕事用のハードとなると態度が180度変わる。石橋を叩いて渡るなんて言うのが生ぬるいぐらいに慎重になる。例えて言うならこんな感じだ。
 石橋を他人に叩かせ安全を確認したら、1500人ぐらい渡るのを見届けて、それから非破壊検査をして補強工事の準備をしてから、渡らなくて済む方法を熟考して、渡らずに済むなら絶対に渡らない。
 これぐらい慎重なのだ。
 だから、先日壊れたMac proは何年もOSをアップデートせずに使ってきた。
 こんな慎重なぼくが、今ピンチに立たされている。
 ぼくは、仕事でiPadを使っている。iOSのアップデートは、バージョンナンバーの小数点以下が、4.1ぐらいになるまで待ち続ける。そして、各種ソフトの互換性や対応状況、ダメだった場合の回避策を慎重に練る。
 こんなぼくが、先週末に大きな決断を下した。
 「iOSを10系統から11系統に上げよう」
 一大決心をした矢先、iOS 12が配信になった。Appleは、新しいOSを配信すると古いOSを引っ込めてしまう。ぼくが検証に検証を重ねたiOS 11はもういない。また、1から全部やり直しである。確かに大変な作業のやり直しの始まりなのだが、ぼくの中のオタク魂に小さな火がついたことも否定できないでいる。