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組分け君 ver.3

by 唐草 [2018/10/04]



 授業を受け持っていて悩ましいことはいくつかある。その中でもぼくをもっとも悩ませるものの1つにグループ分けがある。どんなグループを形成するかに学生の運命がかかっていると言っても過言ではないからだ。
 よいグループのバリエーションなんて殆どないが、逆は山ほどある。大人しめのグループ、出席率の低いグループ、声がでかいだけのメンバーがいるグループ、成績が悪いグループ、他人任せのメンバーがいるグループなど上げていたらキリがない。個人の資質としては認識されないような少しのネガティブな要素が、グループを破壊する爆弾につながる導火線の火種となってしまうのだ。
 ベストなグループ分けとは、いったいどのようなものを言うのだろう。全員が妥協をしている平等なグループ分けのことだろうか?それとも早期発見できた火種をまとめて、あたかも病巣を切り捨てるかのごとく分けるやり方だろうか?ぼくは、答を出せないでいる。
 今年もグループ分けの季節がやってきた。何も考えずにサイコロでも振って決めれば、気に病むことはないだろう。全ては運なんのだから。でも、そんな風に責任を丸投げするような事も言っていられない。後期のグループ分けは、3つの条件が課せられている。以下がその条件だ。

1.グループ内に前期と同じメンバーがいてはならない
2.同じテーマを希望するメンバーどうしを可能な限りまとめる
3.成績に問題のある学生を同じグループに入れない

 この条件を満たす結果をサイコロで得ようとしたら、サイコロを振っているうちに後期が終わってしまうことだろう。毎年、このグループ分けが困難を極めている。
 手動でやっていたら埒が明かない。だからぼくは、3年前からプログラムを組んでグループ分けを行っている。そのプログラムの名前が『組分け君』である。2018年は、3世代目のバージョン3を投入した。
 単純に成績で分類するのであれば、平均値とか分散を取得して数値的な検証を行うことができる。でも、ぼくに課せられているのは「個人の希望」という数値化できない要素による分類である。一体何を正解とすればいいのだろう?ゴールの見えないまま、プログラムを改修し続けてきた。
 数値化できる条件1と条件3の処理は、ver.1から実現できていた。一方、どう頑張っても条件2の処理に満足できないでいた。グループ分けする母集団の人数も毎回違うし、希望の内容も分布も毎回マチマチである。理想的な仮定でならうまくいくかもしれないが、現場では少し違和感の残る結果しか出せていなかった。
 大幅改修したしたVer.3は、人数のブレへの対応力が増したし、少数派を無視しない傾向を強くした自信作だった。
 でも、結果には満足できなかった。どうしても1つぐらい不自然なグループができてしまう。ただ、違和感の正体は自分でも言語化できない。表示されたリストを見ると明らかにこの2人を入れ替えたほうがより自然だと思える結果があるのだ。
 自分の頭の中でできているはずの処理をコード化できないことにもどかしさを感じている。来年こそは、完璧なものを仕上げたいものだ。
 
 ※去年もほぼ同じことを書いている。ただ、去年は「3人ぐらい」と愚痴っているので、問題が2人になったバージョン3は優秀になったと言えるのかもしれない。