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寝てしまうのも分かる

by 唐草 [2018/10/27]



 昨日は、とある法律の改正について考えるというお硬いシンポジウムに参加してきた。私的な興味からの参加ではなく、仕事の一環としてである。
 参加と言っても、ぼくは聴衆の1人でしかない。別にステージに立って発言するわけでもないし、質疑応答の際のさくら役を任されているわけでもない。申込用紙の記載内容を見ると職場の代表という事になっているのかもしれないが、選抜された訳ではない。どちらかと言うと貧乏クジを引かされたような立場である。そんな立場なので映画館に行くのと変わりないような軽い気持ちの参加となっていた。
 シンポジウムは担当省庁の役人による法改正の説明から始まった。
 話は想像通り楽しいものではなかった。ぼくの職務に係る法律の話なので理解しなくてはならないのは重々承知している。でも、責任があることと興味があることはまったく別である。開始15分ぐらいで強力な睡魔がぼくを襲ってきた。
 この睡魔の原因はどこにあるのだろうか?残念ながら、ぼくが睡眠不足だという可能性はゼロと断言できる。昨日は、たっぷりと寝ている。
 だとすると考えられる理由は2つ。1つは、役人の話が単調でつまらないという可能性。もう1つは、ぼくが話に集中できていないという可能性。
 どう考えても両方である。興味のない話題を単調で事務的な話し方で聞かされても集中できるわけがない。
 そこからの30分は完全に己との戦いだった。話の中身を理解することよりも、睡魔に打ち勝つことだけを考えていた。どうにかぼくは勝利を収めたが、首の皮一枚の辛勝だった。
 授業を聞く立場に回ったのは、実に久しぶりの経験である。睡魔に耐えながら授業を受けることがこんなにも大変だったなんてことはすっかり忘れていた。いや、学生時代は睡魔に完敗していたので、耐えに耐えたのは今回が生まれて初めてだったのかもしれない。
 普段のぼくは授業をする側の人間である。ぼくの授業でも寝ている学生は何名かいる。叩き起こしたり、目覚めてからねちっこく小言を言ったりはしていないが、内心イラッとしているのは事実だ。
 だが、昨日の体験を通して思い直した。
 寝る受講生も悪いかもしれないが、寝せてしまう話者の方ががもっと悪いんだ。
 ぼくのトークスキルの向上はあまり期待できないので、これからは寝てしまった学生にも少しだけ優しくしよう。