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貧弱先生と軽量PC

by 唐草 [2018/10/31]



 腕が痛い。そして腕が痛い理由を明確に理解しているからこそ心も痛いのである。
 つまるところぼくが貧弱だということである。
 原因は、今日の授業にある。授業ではレポートのチェックを行った。チェックと言えば聞こえは良いが、学生からすると中身スカスカのレポートをボロクソ言われるだけの心が荒むような90分でしか無い。ぼくとしてももっと和気あいあいで笑顔があふれる授業を運営したいと思うのだが、どうにもうまくいかない。わずか15週という短期間で学生たちを促成栽培せねばならない関係でどうしてもシビアになってしまう。ただ単にぼくが弱いものいじめをしたいだけに見えてしまうのは致し方ないのである。ドSな訳でもいじめっ子な訳でもない。
 レポートの添削と言っても、ぼくの手元にも学生の手元にも紙はない。教室はすでにペーパレス化を果たしている。レポートはクラウドサーバ上にある。だから面と向かってレポートの指導をしているというのにぼくも学生もそれぞれ自分のノートPCを覗き込んでいるという妙な状況になっている。ノートPCだったらまだいい方だ。学生によってはスマホでレポートを確認している場合もある。数年前の価値観でぼくの教室を眺めたら学級崩壊しているように見えても不思議はない。
 ぼくはmacbookを片手に学生の席を順番に回っていった。タブレットからでもレポートは読めるが、やはりPCから閲覧したほうがなんとなく便利な気がする。気がするだけという根拠も自信もない理由で活用されるmacbookは少し不憫である。
 1.2kgぐらいのmacbookは、かなり軽い部類のノートPCである。利き腕ではない左手でも容易に持てる。
 だが、ここで別の考え方をして欲しい。1kgのダンベルを下ろすことなく30分持ち続けるスローなエクササイズを2セットやったらどうなるかを。
 大半の人が、なんともないんじゃない?と答えるだろう。ぼくも涼しい顔してそう言えると信じていた。
 でも、全然ダメだった。今のぼくの左腕は、何もしていないのにずっとプルプル震えている。まるで何かの禁断症状か、はたまた異形の力を抑え込んでいるかのようである。その実、ただの筋肉疲労でしか無いのだけれども。
 か弱いぼくにはmacbookでさえ重すぎたわけだ。もうタブレットしか選択肢はないようである。