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ドラクエを目の前にしたら

by 唐草 [2018/12/26]



 今日の仕事は、ぼくにとって完全に趣味だった。自分の好きなことを仕事にしているぼくだけれども、ここまで完全に趣味に合致することは滅多にない。ある意味、年末のボーナスステージのようなものであった。
 この仕事が発生した理由は、かなり特殊である。教育現場において最高の組み合わせが発生できたと解釈することもできるし、その逆で最悪の組み合わせが発生したと捉えることもできる。どう捉えるかがとても難しい問題なのである。
 そもそもの発端は、ぼくの授業を受講している学生側にある。最初にボールを投げたのは間違いなく向こうである。これは断言できる。だが、そのボールを「ストライクゾーンのド真ん中に吸い込まれるように放り込まれた」と解釈するか、「甘いコースに投げ込んでしまった」と考えるかで意見が割れているのである。
 あろうことか、学生はこのぼくの前でドラクエについて語ってしまったのである。
 学生からすれば、自分の趣味をテーマにして課題を楽に進めようと考えたのだろう。よもや教壇側に立っているオッサンが「ゲームは1日16時間まで」をモットーにしている無類のゲーム好きだなんて考えていなかっただろう。まして、数あるゲームの中でドラクエをもっとも愛していて、自前でグッズを作ってコミケで売ってしまうほどのオッサンだなんて夢にも思わなかったことだろう。彼の投げた直球は、完全にぼくのストライクゾーンのド真ん中だったのである。
 問題は、このボールをぼくがいかに処理するかということ。見逃すこともできれば、空振りすることだってできる。バットに当てればファールにでもヒットにでもできる。弾道だってゴロからフライまで自由自在に選べる。さぁ、どうしよう。教員と学生という立場ゆえに初めからワンサイドゲームである。ここは2塁打になりそうな外野への当たりぐらいに抑えるべきだろうか?
 イヤだね、そんな甘い展開は!
 ぼくは容赦なくホームランを狙うことにした。
 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という諺がある。成果を期待するならリスクを負えというような意味だ。学生には酷かもしれないが、今回は虎穴の恐ろしさを体験してもらおうではないか。と言う訳で、ドラクエ大好きなぼくは彼のテーマをベースに参考作品(プロの作例)を作ることを決めた。その結果、今日はネットでドラクエ5の画像を集めまくって、1ページでドラクエ5のあらすじを紹介するというものをせっせと準備していた。ぼくにとっては、どこから見ても完全に趣味でしかない。
 なお、あらすじを書くにあたって「親子三代の愛と感動の物語」とか言う公式サイトにありそうな文言は一切使っていない。主人公が生