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指差し確認、ヨシ!

by 唐草 [2019/01/15]



 時々書いていることだけれども、前触れもなく施錠とか収納に自信が持てなくなる時期がある。家の鍵もロッカーの鍵もかけたんだか不安で仕方がなくなる。仮に施錠した記憶があっても、それが今日の記憶である自信が持てない。
 今までに何度もこんな不安に襲われている。でも、これまでに実際に鍵をかけ損ねていたことはただの一度たりともない。パーフェクトに施錠できているし、貴重品は定位置に収納されているし、ストーブはちゃんと消えている。この事実からどう考えるべきだろうか?n回目までパーフェクトだったから、n+1回目も問題無しだと演繹的に考えられるポジティブさなんてものはぼくの中に存在していない。0.01%でも施錠を忘れる確率があるのならば、これまで成功が続いて来たので次こそ失敗に違いないと考えてしまうのだ。人の性格や考え方はそう易々とは変わらない。
 そこで、施錠などの確認を確かなものにするために今までに様々な工夫をしてきたことを書いてきた。ここのところは昔の鉄道で使われていたタブレット交換方式を採用して自分の持ち物から状況を判断できるようにしていた。確かな効果があったタブレット交換方式だったが、すべてのものに適応できるわけではなかった。ロッカーから貴重品を出し入れするときなんかには有効だったが、部屋の施錠だとやりにくいし、鍵閉じ込めのリスクもあった。
 鍵の不安は生活に支障が出るほどの不安ではないのだが、どうせなら気分爽快自信満々に每日を過ごしたいものだ。もっと簡単で、忘れず実行できて、確実に記憶に残ったり証拠を残せるものはないだろうか?
 あれこれ考えているぼくの前に現れたのがネットで大人気のイラスト「現場猫」だ。
 あの猫は、きちんと確認せずに「ヨシ!」と指差し確認をしている。指差し確認は古典的な確認方法ではあるが、簡単すぎるがゆえにすぐに形骸化して現場猫のようになってしまうのではないだろうか?とは言え、電車の運転手は每日しっかり指差し確認をしている。長く続けられているということは、それなりに効果があるのだろうか?ぼくは半信半疑というよりも、8割方疑っていた。
 物は試しということで、ここのところ施錠時に現場猫を思い浮かべながら指差し確認をするようにした。小さな声であるが「施錠ヨシ」とも言っている。
 効果は絶大だった。
 呆れるほど単純な動作なのに、確認したことがしっかりと頭に刻み込まれる。こんな単純なことで記憶を強化できるなんて驚きである。遅かれ早かれ形骸化しそうな気もするが、しばらくは電車の運転手のようにいろんなことを指差し確認していくつもりである。
 今日の投稿、ヨシ!