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新元号狂騒

by 唐草 [2019/04/04]



 新元号が発表されて4日。騒ぎはだいぶ落ち着いてきたが、エイプリルフールのウソが既に忘却の彼方にあることと比べれば、まだ熱狂の渦は収まっていない。
 斜に構えているのがかっこいいと思っている痛いぼくは、新元号そのものにはあまり興味を示していない。第一報を聞いたときは、「令」の音の耳馴染みのなさと「昭和」を連想させてしまうほど慣れ親しんだ「和」の音の組み合わせがアンバランスだと思った。でも、30分もしないうちに慣れてしまい、すでに目新しさは無い。ぼくのキライなもの拒絶センサーに引っかかっていないところを考えると、ある一点を除いて肯定的に捉えていると言える。
 元号自体には別段の関心はなかったが、新元号に一喜一憂して、ときに怒りを顕にして、あるいは(エイプリルフールだったせいもあるかもしれないが)嘘を織り込んでまで様々な意見を述べている人々の動向を対岸の火事のように遠くから眺めるのは面白かった。まるで酔っ払いを観察するために花見に行くようなゲスな感じで騒いでいる人々の観察をしていた。
 最初に感じたのは、ぼくがキライな人がSNS上で声を大にして新元号を嫌がっているのを見て「これは良い元号なんだろう」という確信である。まったく主体性のない感想である。その人は、友達の友達的な人で何度か会って食事をしたことがあるような人だ。でも、会うたびに「世の中にはこうも考え方が相容れない人がいるんだな」と発見に似た新鮮な気持ちになれる(ぼくは珍獣を見るつもりで会っている)。
 それとは別に素直に感心したこともある。「万葉集に由来する」という説明に対してより古い漢書が出典だという教養ある反論だ。こういうのがすぐに出せる知識には感心してしまうし、その出典の真偽を確認できない自分が情けなくもなる。さらなる教養を発揮して和書に書かれた漢文にしか登場しない、つまり中国には存在しない言葉を示してほしかった。
 あと元号制には反対でないが新しい元号がキライだという人には、どんな元号なら良かったのかを大いに語ってもらいたいとも感じた。そうでないとぼくのように自分の意見がない人が、反対のための反対をしているようにしか見えない。
 基本的に新元号が気に食わない人しか声を挙げないのでボーッとSNSを眺めていると反対派ばかり目につく。反対というのは、ぼくのように趣味で陰謀論を唱えている人間からすると最も簡単なアクションなのである。たったひとつの良くない憶測を出すだけで十分なのだ。きっと反対派の中には「アポロは月に行っていない」とニヤニヤしながら主張するぼくのようなファッション陰謀論者的な人もいるのだろう。だからネットは楽しいんだけどね。
 
おまけ
 ぼくが新元号に関して両手を挙げて賛成出来ないのはローマ字表記がRで始まるということ。巻き舌で発音しない「らりるれろ」は、Lの音というのがぼくの主張だ。だから、Lで始めてほしい。これは元号というよりローマ字への文句である。