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杖ゲット

by 唐草 [2019/04/20]



 ようやく腰も良くなってきた。昨日までの腰は。折れた棒をテープで巻いて使っているような心許なさがあった。でも、今日は違う。ゆっくりで丁寧な動きを心掛ければ、危険な痛みが走ることはなくなった。
 きっと今のぼくの動きは、芝居がかった丁寧さに見えるだろう。なにせ足元の物を拾うのに腰を曲げるのではなく、膝を折って姿勢を低くしているのだから。まるでキャビンアテンダントのような振る舞いだ。
 今日はとても心強い物を手に入れた。今までの記事ではあまり言及していなかったが、杖に何度も助けられていた。便宜的に杖と呼んでいるが、本当は我が家の天井裏を開けるための金属棒だ(ぎっくり腰ネタの日記には必ず登場している)。鉄製なのでぼくの体重を支えても問題の無い強度があるのだが、いかんせん重い。また、細いので握り心地も悪い。
 ぎっくり腰になる度に「もっとマシな杖はないものか」と思いながら使い続けてきた。しかし、代わりのものは見つからなかった。
 杖を想像してすぐに思いつくのは、老人が使っているT字型の杖。でも、そんな杖は持ちたくない。そんなものを手にしたらいっきに気分が老け込んでしまうだろう。
 どうせ持つなら英国紳士が持っているようなフォーマルステッキがいいと考えていた。でも、フォーマルステッキはとても高いそうだ。数年に1度しか使わないようなものに5万円も出したくはない。
 前にぎっくり腰になった時のぼくは、杖と言ってもこれぐらいしか思いつかなかった。今のぼくは数年前と同じように腰を痛めて臥せっているが、頭の中の知見は広がっている。新たな杖のイメージがぼくの中にハッキリと存在しているのだ。
 それが登山の時に使うスキーのストックのような杖だ。
 軽い素材で作られている上に折りたたむこともできる。グリップも立体的で握り易そう。そして何よりかっこいい。もう、これは完全にスポーツ用品である。
 と言う訳で、ノルディックウォーキング用のストックを購入した。苦節20年。杖が欲しいと幾度となく唱えていた願いが、ついに叶ったのだ。今のぼくは、魔法の杖を手にした少年のようにウキウキしている。
 早くこの杖を試してみたい。でもそれはぎっくり腰の再発を待っているのと同じである。悲しいが、この杖の活躍が来ないことを願わざるを得ないというジレンマに囚われている。