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by 唐草 [2019/05/03]



 先日、惰性で遊んでいるオンラインゲームの辞め時が難しいという話を書いた。毎日のようにログインしているので、食後にコーヒーを飲むのと同じような生活習慣のひとつになっている。明日からコーヒーを止めようと思っても難しいに違いない。例えコーヒーの味に飽きていたとしても、身に付いた習慣を断ち切るのは容易いことではないのだろう。これが中毒の怖いところだ。
 ぼくは、どう考えてもゲーム中毒である。でなければ、目覚めるなりゲームのコントローラーを握ったりはしないだろう。それでも体への直接的な害が大きいアルコール中毒やタバコ中毒よりはマシかもしれないと思ている。でも、他の中毒と比較してマシかどうか考えている時点ですでに手遅れなのだろう。
 さて、ゲームを辞めるか迷いだしたのが10日前の話だ。ゴールデンウィークなので文字通り朝から晩まで遊ぶ時間があったし、先週行われたアップデートで新要素が加わったので新鮮味も加わっていた。そんなことが重なり「辞めようか迷っている」なんて書いてからの方が遊ぶ量が増えていた。結局、なんだかんだで惰性だけでゲームを続けそうな雰囲気さえあった。
 ところが、今朝目覚めた瞬間にすべての迷いが消え去った。
 まるで昨日のぼくとは違う自分が体の中に入ってきたかのように迷うことなくゲームを辞める決意がハッキリと固まった。
 一晩で決意が固まったのには、2つの理由がある。別に夢のお告げがあったからではない。1つは、ゲーム内でぼくが勝手に立てていた小目標である「新職業レベルカンスト」を達成したのに何の感慨もなかったこと。これでハッキリした。ぼくはゲームを楽しんでいない。もう1つは、とても妙な話なんだけれどもアップデートでゲームのゲーム性が向上したことが大きい。お手軽に遊べることが一番の魅力だと思っていたのに「毎日真剣に遊んでくださいね」と言われたような温度差を感じてしまった。惰性だけでは、とてもついていけない。
 優柔不断なぼくだが、結論が出てからの動きは速い。迷うことなくゲーム本体をアンインストールした。連動スマホアプリもアンインストール。攻略サイトと公式サイトのブックマークも削除。ぼくのゲーム環境には、これっぽっちの痕跡も残ってはいない。残されたのは、どこかのサーバに保管されたぼくのアカウントだけである。
 3,000時間ぐらい遊んだゲームを消したら、なにか心に穴が開いたような寂しさに似た感情を抱くかと思ったがそんなことはなかった。それどころか、むしろ胸のつかえがとれたようなすっきりとした気分になっている。イベントスケジュールを把握したり、アイテムビルドを考えたりするのが面倒になっていたんだなとつくづく実感した。
 さあ、これであのゲームに費やしていた時間を他のことに使えるぞ。心からワクワクできる新しいゲームを探しに出よう。