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Suicaのタイミング

by 唐草 [2019/05/05]



 ゆっくりだけれども確実にキャッシュレス化の波は、ぼくたちの生活を飲み込んでいっている。クレジットカードを持ち歩いていないぼくでさえ、現金に触れることなく平日を過ごすことも少なくない。定期券ではなく電子マネーとしてSuicaが大活躍している毎日だ。
 コンビニでの支払いは、完全にSuicaへと移行した。初めの頃は、活舌が悪く人見知りなぼくが会計のたびに「Suicaでお願いします」とか言うのはハードルが高すぎると思っていた。ぼくとしては誠心誠意「Suicaでお願いします」と言ったつもりでも、レジの人には「フヒヒ…ス、スイカで…ます、フヒヒ」ぐらい気持ち悪く聞こえて、汚物を見るような目つきでため息交じりに対応されるのではないかと恐れていた。
 ぼくの声を聴いた店員さんがどう思っているのかなんてぼくには分からないが、現実問題としてため息交じりの対応をされたことはない。レジの業務は多忙を極めているので、汚物に感情をあらわす余裕すらないということなのだろう。ありがとう、店員のみなさん。
 一応、滞りなくSuicaでの支払いができるようになってきたが、それでもよく分からないことがある。
 会計のどのタイミングでSuica支払を宣言するのがベストなタイミングなのだろう?
 レジを操る店員さんの指の動きを見ていると、ぼくがSuica支払いを告げると1つのボタンを押してカードリーダーを起動させている。現金支払いの時とは違う操作である。マニュアル化され体に叩き込まれた一連の会計の動きをもっとも阻害しない宣言のタイミングは、どの瞬間なのだろうか?店員さんの動きを見ていてもよく分からない。
 ぼくは、会計が終わって金額を告げられた時にSuica支払いを宣言するようにしている。このタイミングなら金額が確定しているので、支払い方法の変更もしやすいのではないかと想像しているからである。でも、店員さんの動きを見てみると、熟達した店員さんであればあるほど商品の袋詰めに移行している。見方を変えると袋詰めの邪魔をしているとも言える。
 そう考えるとレジ台に商品を置くなり開口一番に宣言をした方がいいのだろうか?でも、会計前に声を上げているのはタバコやホットスナックを買う人ばかりだ。活舌の悪い宣言で買うつもりのないタバコが出てきても困ってしまう。だから、結局最後に宣言することになっている。
 果たして店員さん側からするとどのタイミングで告げられるのがベストなのだろう?これがコンビニで買い物をするたびに毎回ぼくを悩ましている問題である。