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ガチャを回せ!と言われても

by 唐草 [2019/05/18]



 ぼくは、結局のところレアアイテムを求めて戦いに明け暮れるゲーム、いわゆるハクスラ系のゲームが好きなんだと思う。プレーしているときは「アイテムが出ない!物欲センサーだ!運営の妨害だ!」とか文句を垂れまくっているけれどコントローラーを置くことはない。結局のところ、人の欲望は底知れないということである。また、ゲームとしても終わりがないので長く遊べるところも気に入っている。
 今遊んでいる『Fallout 76』もハクスラ系のゲームである。レアな高性能装備を求めて荒廃したウェストバージニアを駆け巡るのが日課である。
 昨日、ゲームに新しい要素が追加された。簡単に言うとガチャシステムだ。このシステムのおかげで、今までは敵を山のように倒して探し求めてきたレアアイテムをお手軽に狙えるようになったのである。ガチャと言ってもリアルマネーを課金するスマホゲー的なガチャではない。ゲーム内の通貨のようなものを使うだけのお財布に優しい無課金ガチャである。
 ぼくもゲームの中の流行に後れてなるものかと、タダなのをいいことにガチャを回してみた。あまりポイントを持っていなかったので、とりあえずお試しということで2回だけ回した。
 たった2回のガチャでうまくいくはずもない。想像通りゴミを2個ゲットして終わった。
 獲得したアイテムがゴミだったこともあるが、新システムを楽しいとは思えなかった。ぼくは今までにいろんなゲームで遊んだことがあるが、ガチャシステムがどうも好きになれない。どうしてなのだろうか?
 冷静に考えてみれば、ハクスラというジャンル自体が運頼りゲームシステムだ。「レアアイテムをゲットできたらうれしいな」と考えて遊んでいることを考えれば、ガチャと同じだともいえる。それどころか、レベル上げとか戦闘とか余計な要素がたくさんあるガチャであるとさえ言える。アイテムが欲しいだけなら、余計なことに時間をかけずにガチャを回すだけの方がずっと効率的だ。
 でも、それでは全然楽しくない。そこに興奮も達成感もなにも感じられない。
 ガチャが導入されたことでよく分かったことがある。ぼくは、創意工夫をして戦闘効率を上げたり、ゲットしたアイテムを活かすビルドを考えることを楽しんでいる。レアアイテムがゴールだとするのならば、ゴールに至る過程を楽しんでいるのだ。だから、結果までの経路を最短にしたガチャにはなんの楽しみも見いだせない。
 ガチャで爆死している他のプレーヤーを横目で見ながら、今まで通りにレア掘りに精を出していこう。これが、ぼくの楽しみ方。