by 唐草 [2019/06/09]
PS Storeで大規模なセールが開催されているとの情報をつかんだ。なんでも400タイトルが対象で、最大90%ぐらいの割引があるらしい。ゲーム系のまとめサイトで得た情報である。きっとスポンサーの付いた記事なんだろうなと冷めた目で記事を眺めていた。いつだって提灯記事は、事実を大げさに書くものだ。9割引きなんてきっと数本しかないだろうし、400タイトルのほとんどがインディーズ系のゲームだろう。
しかし、セールが気にならないと言ったらウソになる。一応、念のためにPS Storeを覗いてみることにした。
セールの内容は、ぼくが想像していたのよりもずっとマシだった。大手が開発したいわゆるAAAクラスの大作が名を連ねていたし、9割引きは少ないにしても5割引きぐらいは結構あった。
セール対象品のリストを眺めていると、ぼくが購入したゲームのほとんどが入っていた。定価で買ったものもあれば、以前のセールで買ったものもある。購入済みのものは値段が表示されていないが、割引バッジから計算するとぼくが買った時より確実に安くなっている。少し悔しい。
新旧様々なゲームがセールとなっている。リストを眺めていると「あぁ、こんなゲームあったな」と懐かしくなるものもあったし、「そう言えば、このゲーム買おうか迷ていたな」なんて思い出すものもあった。ぼくが気になったものの中には、ベスト盤がさらに割引されて千円台になっているものさえあった。
ただリストをスクロールさせるために動かしていたぼくの手が止まった。
これは「買い」なのか?
5本買っても1万円程度だ。新作を発売日に買うのと同じぐらいである。金額だけを見れば中古ショップで買うのと同じぐらい。間違いなくお買い得だ。
でも、気になっていたとは言え、今日に至るまで購入しようとしなかったのも事実である。そこまで強い関心がなかったとも言える。思い入れの低いゲームを購入しても、途中でプレーを止めてしまうこともある。
商品をカートに入れる前の段階で、ぼくの思考は無限ループに陥っていた。
間違いなくお買い得だが、ゲームが遊びたいから買うのではなくて安いから買おうとしているのではないか?以前にネットで「購入をためらう理由が値段なら買え。購入しようと思う理由が値段ならやめておけ」という格言になり損ねたような意見を見たことがある。今のぼくにピッタリの言葉に思える。
と言う訳で、今日の段階でのお買い物はいったん中止。セール最終日までに思い出すことがあれば買おうと思う。