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インジケーターミニマリスト

by 唐草 [2019/07/11]



 ぼくは、ある種のミニマリストかもしれない。と言っても、見世物小屋で奇妙な生き物を見せるのと同じノリでテレビが特集する「身の回りのもの全部捨てちゃいました!」というようなタイプではない。はたまた「尊敬する人は、スティーブ・ジョブズです!」と声高らかに宣言するような意識が高そうな人間でもない(ぼくはジョブズはクズだと思っている)。
 ぼくの自室は、生活のしやすさだけに主眼を置いてレイアウトをしている。そのせいで、本棚が部屋の中央にあったり、手に取りやすい高さまで積まれた雑誌の山があったりする。傍から見れば、ミニマリストと言うよりも片付けられない人と思われても仕方がない有様である。そのことを自分自身で十分に承知してる上で、自分はミニマリストだと考えているのである。
 ぼくのミニマリスト精神は、小さな範囲のみにしか発揮されない。だから、ぼくが胸に秘めているこだわりに気がついている人は、たぶんこの世にひとりとしていないだろう。勘違いしないでほしいのだが、友だちがいないことをミニマリストという言葉でお茶を濁しているわけではない。
 ぼくがミニマリスト的な最小限を求めるのは、PCやスマホの画面の中だけ。機能的な話ではなく、見た目の話である。ぼくのデスクトップやスマホのホーム画面を覗き込んだ人が、よくアイコンの少なさについて感想を述べることがある。デスクトップやホーム画面には最小限のアイコンしか表示させたくないと考えている。アプリへのショートカットはランチャーに隠すし、作業中の一時的なファイル以外デスクトップに保存しないように心がけている。これも他の人に言わせたら十分なこだわりかもしれない。でも、ぼくはデスクトップ以上にこだわりを発揮している部分があるのだ。
 それが、インジケーターエリアだ。PCだったらデスクトップのタスクバーの端にある小さなアイコンが並ぶエリアだ。スマホなら上部の通知バーがそれに該当する。その手の通知エリアに小さなアイコンが並ぶのが我慢ならないのだ。なにがぼくの神経を逆撫でするのかは自分でも分かっていない。でも、インジケーターの小さなアイコンたちが通知エリアを埋め尽くすのが許せない。
 通知バーには、最大限に妥協しても時計とバッテリー残量と電波状況しか置きたくはない。こんな単純な望みすら叶えるのが難しい現状がぼくの前に立ちはだかっている。
 スマホはちょっと油断すると各種アプリの通知であと言う間に狭い通知エリアは埋まってしまう。macOSの多くの機能もタスクバーからのアクセスが推奨されているので、音量や画面設定などのアイコンが並んでいる。本心としては全て消したいのだが、消してしまった際の不便さを知っているので消すに消せず板挟みにあっている 。
 これがぼくの中に住まうインジケーターミニマリストである。