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耳に馴染む

by 唐草 [2019/08/01]



 Amazonで海外盤を買うつもりだった音楽CDがあるという話を3月から数度書いた。しかしAmazonからは、CD発送のお知らせではなく発送延期のメールしか届いていない。延期に次ぐ延期を重ねて、ついにお届け予定日は10月後半まで伸びていった。ここまで延びてしまうのは、海外盤の生産が行われていないからなのではないだろうか?これ以上待つのもバカらしくなってきたので、発売から3ヶ月経過しても未だに予約扱いの注文をキャンセルした。そして不本意ながら日本版を購入した。
 DRMのついていない高音質デジタル音源を購入できる唯一の方法がCDだ。私的複製権の権利を最大限に行使できるCDを未来永劫に推していきたいところだが、きっと音楽CDを買うのはこれが最後だろう。
 購入したのは、ぼくが長年ファンを続けているグループが発表した数年ぶりのアルバム。高校生の時に小遣いをはたいて買ったときと同じようにワクワクしながら音楽に耳を傾けた。
 初めてアルバムを聴き通した感想は、「なんか違う」という違和感だった。
 ロックが演歌になっていたと言うような劇的な変化はない。でも、なんか違うんだ。とは言うものの、困ったことに何が違うのかはサッパリわからない。ちょっとこもった電子音中心の楽曲編成は、今までのアルバムと同じ。尖った感じが減ったような気もするが、だからといってマイルドな感じがするわけでもない。
 ぼくの耳は何を違和感として捉えたのだろうか?バンドが作る音楽が変わってしまったのだろうか?それとも聞くぼくが保守的になってしまったのだろうか?20年以上の間に様々な変化があったが、ついにお互いの変化を許容し会えない状態になってしまったのだろうか?
 このアルバムは、駄作かもしれない。そんな想いが胸を過ぎる。海外盤にこだわって数ヶ月待たされた挙げ句にこの結末とは、ちょっと悲しいものがある。
 このまま1度しか聞かずに終えるのも悔しいし、せめて違和感の正体を突き止めたい。だから、もう一度アルバムを通して聞くことにした。だが、よく分からない。まだだ、まだ諦めないぞ。もう一度聞いてやる。まるで格闘するように音楽に向かい合っていたら3日で5回ぐらい通しで聞くこととなってしまった。
 こんなにも立て続けに聞けると言うことは、ひょっとしてこのアルバムは完成度が高いのではないだろうか?そう言えば、初めの違和感はもうどこにもない。なんだか音が耳に馴染んだ感じがする。