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ビッグブリッヂ

by 唐草 [2019/08/14]



 最近、道路標識に書かれたローマ字表記の地名が次々に改められている。色んな所にある青い道路標識をよく見るとローマ字の部分にテープが貼られているのが分かるだろう。これら急ごしらえの対応は外国人がより意味を理解しやすくなるための措置らしい。
 一例を挙げるとこんな感じだ。
 「〇〇橋」という橋があったとしよう。いままでのローマ字表記は"Marumarubashi"となっていた。修正後は、"Marimaru Brg."となる。他にも「××通り」は、"Batsubatsu Ave."にもなる。「通り」や「橋」といった言葉を英語に翻訳して分かりやすくしている。音よりも意味を重視した一大改革である。これもオリンピックへの対応の一環らしい。
 ただ、厄介なことに機械的に「通り」や「橋」を"Ave."や"Brg."に置き換えるだけでは、うまくいかないようだ。例えば東京の「日本橋」。これは橋そのものの名前であると同時に橋周辺の地名にもなっている。「日本橋」という言葉がひとつの固有名詞なのである。その証拠にぼくらは「日本」という名の橋があるなんてこれっぽっちも考えていない。橋の英語表記なら"Nihonbashi Brg."の方がふさわしいだろう。
 今日、ローカルな地名でこの厄介な翻訳について頭を悩ませることになった。
 多摩川に架かる橋のひとつの「多摩大橋」という橋がある。なんのひねりもないストレートな名前である。そして、その橋につながる道の名前が「多摩大橋通り」なのである。こちらの名前も脳細胞を使ったと思えないほどに単純な名前である。
 この通りの名前も改称の対象となっていた。道路標識に貼られた真新しいシールにはこう書かれていた。
 "Tamaohashi Ave."
 この文字を見たとき自分の目を疑ってしまった。本当にこれでいいのか?あまりにも中途半端すぎる英訳ではないだろうか?
 多摩大橋単体の英語表記がどうなっているのかは、ルートの関係で確認できなかった。地域名ではなく、橋そのものの名前ので昔からの音を重視したローマ字表記ではダメなはずだ。新ルールに従うなら"Tamao Brg."がふさわしいはずだ。しかし、これだと「たまお」という橋の名前にしか見えない。多摩川に架かる大きな橋という意味は消え去り、どっかのおっさんの名前のようにしか見えない。
 だったら「大」の部分も英訳したほうが分かりやすいはずだ。ぼくだったらこういう訳にする。
 "Tama Big Bridge Ave."