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9,999,999円

by 唐草 [2019/08/29]



 その昔、ゲーム機用のチートツール開発に携わっていた者として「9,999,999円」のような表記には懐かしさと親しさを感じずにはいられない。ありとあらゆるゲームのために「所持金MAX」とか「レアアイテム999個所持」のコードを作ったものだ。中途半端にチートコードに詳しいと「999個とか言うのは素人。16進数表記で0xFが並ぶ数値が最大値だというのは常識」とか言うことだろう。
 千を超えるゲームのコードを作ったこのぼくに、PSP用のチートツールのクレジットに本名が記載されているこのぼくに意見するとはいい度胸だ。確かに内部データ的には0x7fffffffといった大きな値を格納することもできる。でも、上限突破した値を代入すると画面表示が狂うことがある。安全かつ確実に動くコードを作る秘訣はゲーム内の上限値に準ずることなのである。
 さて、なんでこんな思い出話を初めたのかと言うと、ぼくの目の前に「9,999,999円」という数字が現れたからである。かれこれ1週間ぐらい毎日見ている。
 999万9999円。それは、ポンともらえたら小躍りどころでなく嬉しい額だが、銀行口座の預金残高だと思うと少し物足りない。製品の値段だとしたら一括購入するのは少し難しそうだが、長期ローンを組むほどでもない。年収としてはかなり遠い存在とも言える。間違いなく高額ではあるが、かろうじて現実の範囲内という印象が残る額である。
 ぼくが買いたくても買えずに悶々としている小型PCのRaspberry Pi 4。日本の正規代理店が近日発売予定として通販ページを準備しているのだが、そこに書かれた金額が9,999,999円なのである。ぼくは「今日こそ発売になるのではないか」と毎日を見ているので、いつも目の前に9,999,999円がちらついているのである。
 当然のことながらRaspberry Pi 4は、9,999,999円もする品ではない。たぶん日本円で1万円ちょっとになるだろう。チートコードを使ったかのような値が表示されているのは、価格も発売時期も未定の品を通販ページに表示するためのカラクリらしい。
 度肝を抜くような9,999,999円という価格を見て、懐かしさや楽しさを連想する人間なんて日本ではぼくしかいないのではないだろうか?ずっと見ていたいような気もするが、それ以上に早く日本での発売が決定して欲しい。