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当てずっぽうが当たってる

by 唐草 [2019/09/15]



 先日、マンガアプリのキャッシュが2.1GBも溜まっていて驚いたと書いた。ページ数にすると約4,200ページで、単行本だと21冊分ぐらいだとも書いた。ぼくは1ページのデータ容量を500KBと見積もって話を進めていた。
 どうやって1ページを500KBと見積もったのか?
 アプリでは1話あたりの容量は表示されないし、画像のピクセル数も表示されない。直接データサイズを知る要素はない。Wi-Fiの通信履歴を見ればマンガアプリが何ギガ使用したのかを確認することはできる。でも、ぼく自身が何ページ読んだかを把握できていないので計算で1ページの平均サイズを求めることもできない。
 じゃあ、どうやって見積もったのか?フェルミ推定でも使って概算値を算出したのか?
 そんな高度なことはしてない。正直に言おう。
 勘だ。
 ズームした際のボケ具合から大体の解像度を予想して、今までに作った数百枚を超える様々な画像サイズから類推しただけだ。
 データサイズをページ数に置き換えて話を分かりやすくしたかったので、なんの根拠もなく経験則だけで1ページ500KBという数値を持ち出し記事を書いただけ。捏造だと言われても仕方のないやり方だ。
 さて、先週から期間限定で『進撃の巨人』が無償配布されている。無料に弱いぼくは、それが高度な広告戦術だということを分かっていながら出版社の企みにまんまと載せられてしまった(そして、こういう記事を書いてしまう)。タイムリミットまでに全巻完全読破を目指して、眼精疲労と戦いながら一気に28巻まで読み切った。
 Kindleアプリで読んでいたのだが、よく見たら各巻ごとにデータサイズが書かれていた。1冊あたり平均して100MB程度。1冊200ページぐらいなので、1ページあたりの容量は平均500KBとなる。
 なんの根拠もなく、ただの勘で見積もったぼくの予想は大正解だったようだ。配信サービスごとに差はあるかもしれないが、そう大きくズレるものではないだろう。
 なぜ、ぼくは勘だけで正解の数値を導けたのだろう?
 Webで配信可能なデータサイズ、今の端末に必要な解像度、非可逆圧縮の仕様、通信時間など様々な要因が、500KBという解を導き出したはず。解にはたどり着けたが、そこに至る経路は自分でも把握できていない。自分でもよく分からないが、これこそ多くの経験を経て良く育ったニューロンがもたらすプロの感覚なのだろう。