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デブサーバ

by 唐草 [2019/09/16]



 このサーバのアップデーが失敗した。アップデートできないソフトが有るという手も足も出ないエラーが出ていた。よりによって200件を超えるアップデートが溜まっている状態でのエラー。実に困ったものだ。
 ネットに接続されたPCを使っていく上でアップデートは欠かせない。これまでにも何度も面倒なことに巻き込まれている。それでも安全のためや最新機能を使うために避けては通れない。
 WindowsやmacOSのアップデートは、定期的に巨大なファイルが1つやってくる。Linux環境だとぜんぜん違う。オープンソースの集合体であるLinuxは、各機能が個別にアップデートを提供してくれる。Windowsに例えるならば、メモ帳とかペイントだけのアップデートが細々公開されるようなもの。だから、日々様々なアップデートが配信されている。
 このサーバは、ぼくが興味本位で全部入りの構成でOSをインストールした。めったに使うことはないけれどOfficeソフトなんかもインストールされているし、スピーカーを搭載していないのにメディアプレーヤーが入っている。黙々とネットワーク処理を行うサーバのくせに、GUIデスクトップとして仕事から遊びまで使える機能まで持っている。ぼくの欲張り構成のせいで1895種類ものソフトとライブラリがインストールされている。その多くが宝の持ち腐れだ。
 自動更新がうまくいかないので、200個を超えるパッケージを1つずつ手動でインストールしていくしかない。しかし、それは単純だがあまりにも退屈な作業である。画面をスクロールしないと上から下まで確認できない長いリストをウンザリしながら眺めていた。
 リストに表示された名前を見ても何のソフトなのかサッパリ分からないものがほとんどだった。ぼくが日常的に使っているものなんて1割にも満たない。好奇心でインストールした余計なものが、余計な手間を生んでいる。
 どうせ使っていないんだからこのまま無視してもいいのかもしれないが、ぼくには無視して平気なのかを判断する知識が足りていない。だから、今回は勉強の機会だと捉えて1つ1つ検索して何のソフトなのかを確認しながら手動でアップデートを行っていった。ぼくの知らない便利な機能がいくつかあったし、基本中の基本と呼ぶべき知識が欠落していることも判明した。でも、それはほんの一握り。多くのソフトは、ぼくにとってほぼ不必要だということが明らかになっただけ。このサーバは、片付けられない人の部屋のように不必要なソフトとライブラリで肥大化しているのである。大掃除しないと。