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12,500ポイントの壁

by 唐草 [2019/11/11]



 金銭感覚というのは、現実世界でもゲームの世界でも変わることが無いだろう。リアルで豪遊する人はゲームの中でも高いものを買うことを躊躇しないし、リアルで貯金が大好きな人はゲームの中でも金庫をパンパンにしているはずである。リアルでケチなぼくは、ゲームの中でもケチである。むしろ世間体を気にしなくて良い分、余計にケチさを発揮している。落ちているものは全て拾わないと気がすまないし、売買を有利にすすめるスキルが有れば全力でポイントを振る。もはや「がめつい」と呼ぶのがふさわしいレベルだ。
 がめついが小心者なので、ゲームの中でも大きな商いをしようとしないのもぼくの特徴だ。生産スキルを駆使して高額なアイテムを作ったり、売るためのレアアイテムを狙ったりはしない。ハイリスク・ハイリターンを好まないと言えば聞こえはいいが、ようするにぼくの中には野心や冒険心が欠如しているということである。そんな小物のぼくは、目先の小銭のことしか考えていない。今日もせっせと草とか石とかを拾い続けるのである。
 こうしてぼくのゲームの中の財布は、ゆっくりだが確実に膨らんでいくのである。ぼくは貯金好きな傾向が強いので、貯蓄のために貯金をすることが苦にならない。それどころか、所持金が増えていくのを見ているだけで楽しいのだ。
 ところが、ある程度お金が貯まると不思議な感情が芽生えてくる。
 「使わないともったいない」
 貯蓄とは正反対の消費への欲求が、急に首をもたげてくるのだ。でも、この欲求は散財をもたらすような危険なものではない。ここでもケチの性が前面に出てくるのだ。使ったとしても貯蓄額の先頭の数字が変わらない程度。25,000円持っていたとしたら、使っても2,000円ぐらい。カワイイ消費である。
 なにより不思議なのは、この感情が生まれるタイミングである。別に1千万円貯まると起こるとかそういうものではない。総額には関係がない。強いて関連があるとすれば、1プレーで稼げる額ぐらいだろう。インフレ気味のゲームなら300万円とかで起こりそうだし、デフレのゲームなら9,500円ぐらいかもしれない。
 ちなみに現在『Fallout 76』のポイントでこのケチケチ消費感情が炸裂している。発作は12,500ポイントを境に発生する。なぜこの額なのかは、本人であるぼくにさえ理解できていない。