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靴が傷む理由

by 唐草 [2020/01/05]



 一般的な靴の寿命ってどれぐらいなのだろう?靴の種類によって様々だろう。頑強で厚底な登山靴は長持ちしそう。でも、舗装されていない険しい道を歩き回るので意外に寿命が短かったりするのかもしれない。ならば、その逆で舗装された道しか歩かないであろうスニーカーは、見た目の軽さとは裏腹に長寿命だったりするのだろうか?
 実際のところ靴の寿命を決定づけるのは、靴そのもの構造や素材とは別のところにあるようにも思える。身につける人の使い方だ。歩き方次第で、靴のどこにどんなダメージがくるのかが大きく変わることだろう。
 ぼくの靴を眺めてみると、大きくダメージを受けている場所が2箇所ある。
 顕著に傷んでいるのが、靴底のかかと部分である。まるでヤスリで削ったかのように靴底かかとだけが摩耗している。これは、ぼくが割と大股で急ぎ足気味にガシガシと歩いているせいだろう。すり足気味に歩いていたらこんな減り方はしない。しっかりとかかとから着地して歩いている証拠とも言える。
 かかとの次に傷んでいるのは、つま先でも、踏まれがちなかかとでもない。傷んでいるのは、足の甲の部分、ちょうど靴紐の一番下の穴のちょっと先ぐらいの位置である。当然ながらこの部分は、普通に歩いている限り地面に接する部分ではない。それなのに、なぜ足の甲が傷んでしまうのか?しかも、左右で比較すると圧倒的に右足の甲だけが傷んでいる。対して、左は無傷に近い。
 ホームズのような推理力がなくても、この謎は簡単に解ける。すべては、ぼくのライフスタイルに原因があるのだから。
 右足の甲が痛むのは、自転車のペダルのせいである。断っておくが、足の甲でペダルを漕ぐような変態的な乗り方をしているわけではない。自転車で停止したときに利き足側のペダルを漕ぎやすい位置に直そうとして足の甲でペダルを蹴ってしまう癖があるのだ。この癖のせいで右足の甲ばかりダメージを負うのである。
 不幸なことにぼくの自転車のペダルは、滑り止めの小さな突起がいくつもついているスポーツ仕様。この突起が爪のように靴を攻撃してしまうのだ。
 だから、ぼくはスニーカーを履いても、革靴を履いて、みな一様に右足の甲だけがボロボロになっていくのである。左足はキレイなままなのに。世の中に右足の靴だけを扱っている専門店でもないものだろうか?