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マイナス18℃の謎

by 唐草 [2020/03/25]



 天気予報は、ただ単に晴れか雨かを知るために見ているわけではない。空模様と同じぐらい気温も重要だ。特にいま時分のように寒暖差の大きな季節は、同じ晴れでも気温次第で装いがガラリと変わる。だからぼくらは天気予報に信頼おいて自らの装いを選んでいる。
 天気予報通りの空模様がやってきても、時に自分の服装に失敗を感じることがある。人体は厄介なもので百葉箱の中の温度計が同じ温度を指していたとしても、それをどう感じるかは環境に大きく左右される。同じ15℃でも、日差しの強い日なら暑く感じるし、風の強い曇り空なら寒く感じるものだ。
 ぼくらが本当に知りたいのは、温度計が機械的に指し示す気温ではなくて体感温度である。これが分かればもっと的確に服を選ぶことができるに違いない。
 こう考えているのは、ぼくだけではなようだ。Googleが提供する天気予報サービスに体感温度の項目があった。これが使えるものならば、無駄に厚着をして汗を流すことや場違いな薄着で震えることもなくなる。昔からオシャレは我慢だと言われてきたが、今はオシャレもスマートな時代になろうとしているようだ。
 今朝、ぼくのスマホにGoogleから天気予報の通知が届いた。そこには目を疑うような数字が記載されていた。
 今日の体感温度:-18℃
 何度見ても通知エリアにはこう刻まれていた。
 今日の予想最高気温は、朝の時点で15℃だった。一体何が起きれば、3月らしい気温の体感が、厳冬期の北海道の朝並みになるのだろう?ひょっとして背筋が凍る様な体験が、ぼくを待っているとでも言うのだろうか?これでは天気予報ではなく占いになってしまう。
 体感気温は、どのような計算式で求められているのだろう?昔聞いた話によると風速が1m/s上がると体感温度が1℃下がるそうだ。この考え方で算出しているのなら、風速30mを超える冷たい北風が台風ように吹き荒れるということになる。あいにくそんな荒天は予想されていない。
 華氏と摂氏が混じってしまっているというような単純なプログラム上のヒューマンエラーの可能性も考えられる。単位の取り間違いは、人間の最大の弱点だ。
 色々予想してみたが、なぜ現実離れした通知が届いたのかは分からなかった。今日は気持ちのいい春の陽気だったし、背筋が凍る恐怖体験もなかった。ほっと一安心である。