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サブキャラ育成

by 唐草 [2020/04/06]



 先週末にゲーム『Fallout 76』で経験値3倍イベントが開催された。経験値2倍イベントが開催されたことはあったが、大盤振る舞いな3倍イベントは初めて。これも社会的なコロナ対策の1つである"StayAtHome"の一環だ。
 経験値3倍という魅力的で分かりやすい餌を目の前にしたらゲーマーはそれを無視できない。それが社会の役に立つとなれば、誰の目も気にせずにゲームに没頭することができる。こうしてぼくは経験値3倍の世界にどっぷり浸っていた。
 経験値3倍は想像以上に達成感があった。何をしても経験値バーが気持ちよく伸びていく。いつもと同じことをしているだけなのに、バーの伸びが早いだけでこんなにも爽快感があるなんて思いもよらなかった。
 ドンドンレベルが上っていく爽快感とは裏腹に、レベル200を超えたぼくのキャラクターをこれ以上育ててもあまり意味がない。レベル50で成長は打ち止めになるので、それ以降はレベルアップ時にもらえるスキルカードの収集ぐらいしか意味がない。それでも、ぼくは自キャラの僅かな成長を見たくて、すべての力をメインキャラに注ぎ込んだ。これは、もはや愛情である。
 他プレーヤーを見てみると、低レベルが多かった。この機会にサブキャラ育成に努めているように見えた。レベル50まで一気に育てておくのは、理にかなった行為だろう。
 ぼくはサブキャラにはまったく興味がない。いくつものオンラインゲームで遊んできたが、倉庫キャラ程度のサブキャラしか作ったことはない。ぼくは自分の持てるリソースのすべてをメインキャラに注ぎたいタイプなのである。
 『Fallout 76』のように育成の自由度が高いゲームならメインとサブで育成方針を変えれば別の楽しみ方ができる。でも、それを実現するためには、面倒だったり難しかったりするミッションを人数分プレーしなくてはならない。レアアイテムも人数分発掘する必要があるし、誰にどの装備を持たせるかといった取捨選択も必要になる。なによりぼくは全キャラ完璧じゃないと気がすまない。
 キャラクターを増やすことによって得られる遊びの幅と完璧を求めての同じことの繰り返しをぼくの天秤にかけると、天秤は迷いなく腕を動かす。面倒な反復は絶対イヤだ。これが、サブキャラを育てない唯一にして最大の理由である。