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USBは左

by 唐草 [2020/06/06]



 スマホが登場した頃、つまり10年以上前になるが、デバイスの向きに合わせて回転する画面に未来を感じた。今では当然の機能だし、画面回転が邪魔なのでOFFにしている人も少なくないだろう。それでも、登場した時は度肝を抜くような新鮮さで迎えられていた。
 スマホ黎明期のアプリは試行錯誤の連続だった。作る側にノウハウの蓄積が無ければ、使う側も何がベストか分かっていない。双方が手探りで新しい時代に対応しようと創意工夫していた。だから、今以上にスマホをクルクルと回しながら使っていたよう記憶している。もしかしたら、まだ目新しかったスマホを使っていることをアピールするために無意味にドヤ顔で端末を回していたのかもしれないけど。
 10年の歳月が流れてスマホアプリ開発も成熟したし、利用者にも常識と呼んべる共通認識が生まれてきた。多くの人がWebを見たりSNSを利用する時は縦持でスマホを利用している。普段遣いは縦持ちという印象が強い。横持ちするのは、動画を見るときかゲームアプリで遊ぶときぐらい。ぼくもスマホや8インチの小型タブレットは縦持ちで使っている(なぜか10インチのiPadは横持ちで使っている)。
 先日、新しいゲームアプリをインストールしたら困ったことが起きてしまった。そのアプリはゲームなので横表示固定。それはいいのだが、画面回転に対応していない。だから縦持ちのままゲームを起動すると、強制的に向きが固定されてしまう。
 都合の悪いことに、強制的に固定される向きがぼくにとって使いにくい向きだった。
 ぼくは自分の左側にコンセントを置いている。だから端末のUSBポートがある側を左に向けられると都合がいい。しかしこのゲームをその向きで遊ぼうとすると画面が上下逆さまになってしまう。仕方なく本体を180度回転させて遊ぼうとするのだが、そうすると今度はUSBケーブルの長さがギリギリになってしまう。バッテリーを食うので電源につないでいないと遊んでいられない。
 さて、どうしたものか。初めのうちは我慢して窮屈な姿勢で遊んでいた。しかし、しばらくして己の愚かさに気がついた。
 ゲーム起動前に画面を横向きにしておけばいいのだ。たったこれだけのことで好きな向きにできる。久しく画面回転を利用していなかったので、基本を忘れてしまっていたようである。