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手打ちプロトコル

by 唐草 [2020/09/03]



 STAR WARSに登場する金色の人型ドロイドのC-3POは、劇中で「プロトコルドロイド」と呼ばれている。素直に訳せば翻訳ドロイドあたりが分かりやすい(ドロイドが訳されていないのには目をつぶって欲しい)。より厳密に「プロトコル」の意味を解釈すると言語だけではなく、異なる文化や礼節を仲介するという理解が良いだろう。劇中のドタバタした身振りからはとても考えられない重要なことをする設定となっている。
 「プロトコル」という言葉は、銀河を股にかけたC-3POの活躍も虚しく一般には全然浸透していない。人によっては「フォース」と同じSTAR WARS世界の用語だと理解しているかもしれない。この先もカタカナ英語とし日常会話に登場することは無いだろう。
 馴染みの薄い「プロトコル」だが、ネットワークの世界では知っていなければ始まらない重要な言葉である。URLの先頭にある"http://"の"p"はプロトコルのPだったりする。
 ネットワーク世界でのプロトコルは、通信規約と訳すのが適切だろう。ページを表示したり、画像をダウンロードしたりするのもすべて"http (Hyper Text Transfer Protocol)"というプロトコルに準じている。また、メール送信は"smtp (Send Mail Transfer Protocol)"というプロトコルを利用している(受信は別のプロトコル)。用途ごとに数百種類のプロトコルが存在している。
 普段ブラウザやメーラーが勝手にプロトコルに則した通信してくれるので、ぼくらがそれを意識することはない。とは言え、古くからあるhttpやsmtpなんかのプロトコルは、とても単純。コマンド手打ちでも簡単にサーバと通信できる。
 ところが、最近主流の暗号化http通信であるhttpsぐらいになってくると通信内容が複雑で手打ちでは対応しきれない。ぼくもどんな順番で通信を行っているかのプロトコル概要は知っているが、具体的にどんなコマンドが行き交っているのかまでは知らない。
 httpsと互換のあるソケット通信をしたいんだけど、プロトコルを把握していないので手も足も出ないでいる。助けてC-3PO!