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暗号破り

by 唐草 [2020/09/07]



 楽しみにしているWebマンガが更新された。最新話もいつもどおり「マンガってこういうのが良いよね」という王道展開だった。驚きはないが満足だ。時々奇抜なエスニック料理を食べるもの楽しいが、毎日の食事は驚きの無い定番が良いのと同じようなもの。
 今回は、マンガ本編よりもぼくの興味を惹いたものがあった。それが最新刊発売と連動したプレゼントキャンペーン。でも、プレゼントに興味があった訳ではない。キャンペーンで実施されていた暗号解読に目を奪われていた。
 ぼくは暗号解読のような数学で解けるクイズに目がない。今回の暗号はバイナリのように0と1が並んでいてぼくの好奇心を最大限に刺激した。キャンペーンにはまったく興味がないのに目の色を変えて暗号に取り掛かっていた。
 だが、一向に解読の糸口がつかめないでいた。可変長なのが肝だと思うのだが、その特徴を活かせない。ノーヒントで挑んでいたので解答がどんなものになるのかも予想できなかった。
 だから、プレゼントには興味がないけれど応募サイトへアクセスすることにした。きっとサイトには何らかのヒントがあるだろう。
 サイトに表示されたのは「たぬき」暗号。解読したら単行本帯のQRコードを読めと出た。えっ、ぼくが取り組んでいた暗号は無関係じゃないか。暗号は、次の問題なのか?そうだとしても単行本を持っていないので、これ以上どうしようもない。解けない謎を胸に抱えて悶々と過ごすしかないのだろうか?
 そんなのはイヤだ。
 手にしていたタブレットを置いてノートPCを手に取った。そしてキャンペーンサイトのソースコードを眺め始めた。そこにはmission.jsとかいう怪しいファイルがリンクされていて、しかも読みにくくするように暗号化に近い処理が施されていた。
 最高じゃないか!
 ぼくは怪しげなJavascriptファイルの解読に全力を傾けた。この手のリバースエンジニアリングこそ、ぼくの最も得意とする仕事だ。
 置換処理をいくつか施しファイルの解析は15分ぐらいで完了した。QRコードの答もそこに書かれていたし、問題を見る前に2問目の回答も取得できた。さらに応募フォームのバグまで見つけてしまった。
 リバースエンジニアリングってほんと楽しい。これに満足してしまって、本来の暗号は未だ解けていない。