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by 唐草 [2020/10/12]



 台風って南西からやってきて、そのまま弓なりのコースで北東へ抜けていくものだと思っていた。こんな気象に関する長年の常識がまたひとつ変わろうとしている。
 思い起こしてみれば、今回の台風14号は発生したときから物議を醸していた。従来よりずっと高緯度で発生したので、急に現れた印象が強かった。その後の予報もなかなか定まらず、予報円はずっと大きいまま。テレビの気象コーナーでも様々な気象予報士が口を揃えて今回の予想は難しいと白旗を上げていた。
 台風が熱帯低気圧に変わったタイミングなら素人でも後出しで色々言える。今までにも自分の知識の低さは棚に上げて予報のあり方とかを偉そうに論じてきた。でも、今回ばかりは事前の予報が定まらなかったことに文句をつける気にはならない。
 だって本州に目前まで迫った台風が、踵を返して南下していってしまうなんて夢にも思わなかったから。まるでコロナに恐れを抱いて逃げていくようなコースだ。
 そう言えば、一昨年ぐらいにもその場でターンをするように小さな円を描くコースの台風があった。台風だって南下するという考え方が、これからの新しい常識になるのだろう。
 さて、今回の台風14号は伊豆諸島で猛威をふるった後、小笠原近海で熱帯低気圧へと姿を変えた。台風と認められるだけの勢力はもう持っていない。でも、まだ海水の温かい南の海上に位置している。本来このエリアは台風が生まれる場所であって消える場所じゃない。
 と言うことは、気象のちょっとしたバランス変化で再度台風になる可能性もゼロじゃないということかもしれない。
 もし、台風14号の成れの果てである熱帯低気圧が再度台風になったら、その時の名前はなんになるのだろう?こんな些細なことが気になって仕方がない。
 気象記録の一貫性という意味では、新たに発生した台風として新しい番号をつけるのが良いだろう。再度14号と名付けてしまうと、活動期間に空白があることになる。無職期間のある履歴書みたいな具合になってしまう。
 でも、個人的な感覚だと復活の14号として再び同じ名前を使ってほしい。その方が、角番から復活した大関みたいで力強い感じがする。