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センサーライトが見つめるのは

by 唐草 [2020/10/17]



 家にセンサー式のライトを付けるのは珍しいことではなくなった。玄関に鍵がついているのと同じぐらい当たり前の防犯装備となったと言える。我が家の玄関にもセンサーライトが設置されている。近所を見回してもライトが設置されている家の方が多い。夜に帰ってくると道すがらの様々なライトが疑いの明かりをぼくに向けてくる。
 隣家は特に大きなライトを設置している。LEDの真っ白な明かりがスポットライトのように夜の道を鋭く照らす。強力なライトが光るのは、我が家の2階にいても分かる。正直言ってちょっと眩しすぎるような気もするが、近所の防犯に一役買っていることは間違いない。
 強力なのは明るさだけではない。センサーの感知範囲もなかなか広いようだ。我が家の門も感知範囲のようで、ぼくが自分の家の敷地に入ろうとすると隣家の照明がぼくを照らす。我が家も強力なライトで守ってもらっているとも言えるので、眩しすぎると文句を言えやしない。始めの頃はスポットライトかフラッシュかという白々しい明かりの点灯に戸惑ったこともあったが、時間が経てば慣れてしまうもの。今では眩しいと思うこともなくなった。
 ただ、気になることがあった。
 通りに誰もいないのにライトがつくことがよくある。風の強い日なら揺れる枝葉がセンサーを戸惑わせるのだと納得できる。でも、穏やかで人通りのない夜にもライトは勝手についている。
 飛び回る昆虫に反応しているのだろうか?常夜灯に我が集まるのは分かるが、光っていないライトに虫が寄ってくるとも思えない。野良猫がウロついているのかと考えたこともあったが、猫の痕跡は何もなかった。近所でハクビシンの目撃が続いているので珍獣の襲来を警戒したこともあった。
 それらの仮説はみな間違っていた。センサーは我が家の前の道で動くものがなくても突然つくのだった。
 ぼくらには感知できない超常のものに反応しているのだろうか?
 そんなことはなかった。強力なライトの強力なセンサーは、もう一本奥の道を走る車やバイクのライトに反応していた。検知範囲は20mぐらいあるようだ。ちょっと強力すぎやしないか?