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牛の絵

by 唐草 [2020/10/18]



 コンビニでもらったレシートに横向きの牛のシルエットが描かれていた。牛肉キャンペーンでも始まるのだろうか?コンビニでは単価の高いものを買いたくはないので、お値段が張りそうな和牛フェアを開催されても嬉しくない。あまり興味がなかったのだが、雄々しい牛の姿が不思議と目に焼き付いてしまった。
 そのままレシートに書かれた文字を読むと勝手に和牛フェアを想像したのはぼくの早合点だったことが判明した。コンビニの企画って大半が食べ物関連だから牛肉を想像してしまうのは自然な成り行きなはず、たぶん。
 牛の正体は、来年の年賀状の宣伝だった。もうそんな季節か。と思うより先に「干支に牛っていたっけ?」と一瞬思ってしまうところが、ぼくの教養の限界である。しかも思い浮かんだのは、なぜか牡牛座だった。
 干支の動物を思い出すには、始めから暗唱するしかない。これは「アルファベットのIの次は?」と聞かれて「♪A,B,C,D,E,F,G...」と脳内で歌ってしまうのと同じ。干支もアルファベットも順番を意識することは少ない。だから独立した事象として把握しきれておらず、テープを再生するときのように前から連続してアクセスしないと順番を把握できない。なんとも情けない話。
 ぼくの歌は、1秒にも満たず終了した。だって「子、丑」だもの。
 牛はウシでも丑だった。確かに干支に丑はいる。
 と言うことは、今年はねずみ年だったのか。10月にして初めて今年の干支を理解した。年賀状を作らなくなって以来、その年の干支を把握できなくなっている。
 来年の年賀状を作るらないだろう。少なくとも今の時点でそのつもりはないし、あと2ヶ月で心変わりするとも思えない。そんなぼくだが、丑年の年賀状の図案は頭に浮かんでいた。ビジュアルが言葉よりも先に浮かぶ側の人間の性である。
 赤べこを中心に据えた明るいデザイン。赤が基調になるのでおめでたい感じも演出できそう。日本の伝統モチーフでポップに仕上げられそうな楽しい予感がする。ぼくが赤べこ好きなせいもあるが、年賀状を出す宛がないのに作りたくなってきた。
 ねずみ年にはこういうトキメキがない。やっぱり、ウシはいいね。ウシだー!