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大春日和

by 唐草 [2020/11/19]



 今日は本当に11月なのだろうか?そんな疑問を抱いてしまうほど暖かい日だった。暖房をつけないどころか、家中の窓を開けて外気を取り込んでいた。南からの風は少し強すぎるようにも思えたが、乾いているけれど暖かい風が家の中を心地よく暖めてくれた。
 今日だけを見ると異常気象の顕在化や天変地異の前触れのように感じても不思議はない。11月半ばと言えば、北からの冷たい木枯らしに吹かれている印象がある。でも、毎年1日ぐらいは妙に暖かい日があるようだ。この日記を「小春日和」で検索すると11月中旬の記事がいくつも表示される。今日の記事で2020年の暖かい1日もバッチリ記録された。
 11月というのは、想像しているほど寒い日ばかりではないのかもしれない。とは言え、今年の小春日和は例年と比べても随分勢いがあった。あわや夏日到達かと思うほどの暖かさだった。小春日和と呼ぶよりも大春日和と呼びたいぐらいだ。
 1シーズンに1度しか無いような気持ちの良い日にいくら仕事とは言え暗い部屋でPCに向かっているのは、健全な人生の過ごし方からは程遠い。今日、在宅勤務のメリットを活かせないなんて無能の所業である。
 と言う訳で、全部の仕事をほっぽり出した。そして、これまでに小春日和の記事を書いた日と同じように自転車に乗って外へと繰り出した。
 台風一過を思わせるような容赦ない南風は、気温以上に季節感を麻痺させる。上着も羽織らず風上に向かって力いっぱい自転車を漕いでいると不思議と春を感じる。その感覚が季節のいたずらがもたらす錯覚だと分かっていても、今この瞬間が心地よいことは偽りのない事実。風に向かって走っていると、自転車乗りには辛い冬という季節に向かっているという暗い気分がすべて吹き飛んでいった。
 自然を感じられる近所のスポットをグルグルと巡った15km。木々は赤や黄色に色づき始めていて目に入る風景はすべて秋。落ち葉で覆われている道も多かった。でも、空気は間違いなく春の気配を含んでいる。
 秋と春を同時に楽しめたひとときだった。