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毒リンゴ

by 唐草 [2020/11/24]



 Appleの新商品情報に舞い上がって軽薄な記事を大量生産していることからも、ぼくがApple派であることは明白だ。事実、Macをメインに使い続けてきて20年を超えている(それでも漢字TALK世代ではない)。多くの人は、ぼくを見てApple信者だと考えるだろう。
 その考えを否定することはできない。でも、Apple製品なら何でも手放しにありがたがる訳ではないということを忘れないでほしい。
 ぼくは「長年使っているから」という最もありきたりな理由でmacOSを使い続けている。多くの人がWindowsを使い続けている理由と大差ない。Web開発やサーバ構築をしているのでmacOSがUNIXベースなのはアドバンテージになるが、決定打には至らない。慣れと愛着だけで使い続けているに過ぎないの。そして、お気に入りのOSを使うためにAppleのハードを買っている。
 Mac本体とmacOSが大好きだということは素直に認めるが、それ以外のApple商品には冷たい視線を向けている。
 iPhoneが優秀なのは認めるが、オーバースペックだし、日々持ち歩くハードとしては高すぎる。iOSも使いやすいと思っているけれど、閉鎖すぎて自分で使う気にはならない。
 Appleが作るソフトはどうしても好きになれない。Safariは動作確認でしか使わないし、Keynoteなどのオフィス系も進んで使うことはない。動画編集のFinal CutはExpress版しか使ったことがないけれど、設計思想が肌に合わなかった。
 今日は、手軽に電子書籍フォーマットのひとつであるEPUB書き出しができるということでPagesというApple製のWordみたいなソフトと格闘していた。このソフトがとんだ毒リンゴだった。
 縦書き対応で漢字文化圏でも大活躍と謳っていたくせに日本語フォントのベースラインが25%ズレていて、書き出すと文字の位置が変わるという致命的な問題を放置していることが発覚。Appleのソフトってコミュニティー主導のオープンソースプロジェクトじゃないから本当に日本語などのマルチバイト文字対応がいい加減。
 この酷さを目の当たりにするとmacOSで日本語を表示できているのが奇跡にも思えてしまう。それでもmacOSへの想いは変わらない。未だに3バージョン前のままだけど。