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800字の壁

by 唐草 [2021/04/02]



 何年も前から1記事800字を目標に掲げている。その目標は、年始に誓う抱負と同じでまったく達成できていない。
 この数ヶ月に公開した記事の多くは900字前後。新聞記事のように隙間なく文字を並べても原稿用紙2枚に収まらないと考えると結構な量だ。実は削りに削って900字まで落としている。何も考えずに書きたいことを全部書いた下書きは1,200字ぐらいにることが多い。コンピュータの話題を扱ったときはもっと多くなっている。
 書くのが第1段階ならば、800字を目指して削るのが第2段階。容赦なく段落1つをまるまる消すことも少なくない。装飾過多な比喩を取り除き、読点を減らしても読めるように言葉を置き換え、文末の表現を削って体言止めにする。ぼくにとって書くことは攻撃で、削るのが防御のイメージ。毎日己と戦っていると思っている。
 ぼくにとっては書くよりも削るほうが難しい。段落を削れば繋がりがおかしくなるし、少ない言葉で表現すると意味が不鮮明になってしまう。それに執筆技術の問題だけではない。足りない頭を捻って書いた文章を消すのは、自分が大切にしていたものをゴミとして捨てろと言われているようなもので毎回バックスペースキーが重く感じる。
 削ることで図らずも書いたものを読み直す機会を得ている。読み直すたびに、つまり毎日、思うことが2つある。まずは表現がくどいこと。頭痛が痛いのように同じことを言い換えて何度も書いている。削ってもこのざまなので原文は相当ひどい。もうひとつは導入で話題が逸れて、主題の量が減ったり、ひどいときは書きたかったことを書かずに終わっていること。訴えたい魂の叫びがあるわけでなく、書くという行為を通して頭を整理してアウトプットするのを楽しんでいるのでそれでもいいが、出来上がったものを読んで「自分は何を書いているんだろう?」と思うのは何度やっても不思議な感覚だ。
 猫がキーボードの上を歩いたような文字列をどこまでも連ねられるようになったぼくは、学生時代にレポートの文字数が足らずに四苦八苦していたときよりも成長したと言えるのだろうか?