カレンダー

2021/03
 
   
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

ゲームで肩こり

by 唐草 [2021/04/17]



 新しいゲームで遊び始めると必ず肩がこる。マリオカートでコーナーを曲がるたびに体が動いてしまうようなかわいらしい子供なら新しいゲームで体が疲れていても笑って許せる。でも、いい年した大人が年甲斐もなく体にぐっと力を込めてゲームに向かってしまっているのはいかがなものか。純真さを忘れていないと擁護するのは流石に無理がある。
 ここのところ無料で入手したゲームを立て続けに開始している。よりどりみどりとまではいかないが、どのゲームから遊び始めようかと迷える贅沢な環境。子供の頃のぼくが聞いたら、絶対に今の自分のことを羨むに違いない。そういう意味では、思い描いた大人になれたのかもしれない。
 夢に描いたゲームライフだが、楽しい事ばかりではない。現実は先にも書いたように肩こりとの戦いである。
 新しいゲームは、操作に不慣れなのでどうしても肩と腕に無駄な力が入ってしまう。ゲーム性や戦闘のペースを理解していないので、四六時中緊張しっぱなしなのも良くないのだろう。いくら新しいゲームにのめり込んでいても、最後には体の悲鳴で現実に連れ戻されてしまうのである。
 仕事で激務をこなした後と同じぐらいに肩がこっているということは、遊んでいる間ぼくは微動だにしていない可能性が高い。コーナリングに合わせて体を左右に揺らし、ジャンプに合わせてコントローラーを振っていた幼き日々とはぜんぜん違う理由で体が痛くなっているのだろう。
 一方、遊び始めてすでに2年が経過している『Fallout 76』は休日の間ずっと遊んでいても疲れ知らずだ。もはや生活の一部になるほど遊んでいるので(1,000時間オーバー)、無駄な力みも不必要な緊張もない。完全にリラックスした状態で遊べている。
 体を強張らせるほどのめり込むゲームと、うたた寝しそうなぐらいくつろいで遊べるゲームを比べたとき、どちらの方がよりゲームを満喫していると言えるのだろう?どちらにもそれぞれの良さがあるので、簡単に白黒つけることはできそうにない。