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つり革

by 唐草 [2009/06/18]



 久々に中央線の201系(車体全体がオレンジ色の古い車両)に乗って驚いた。走行ノイズのうるささや居住性(?)の悪さにではない。久々に握った丸形つり革の握りにくさに驚いたのです。
 現在の三角形つり革に比べると、丸つり革はあまりにも握りにくい。現在の三角形つり革に触れるまで一度たりとも疑問を持たずに丸つり革を握っていた自分が愚かに思えるほど握りにくかった。
 それもそのはずだ。そもそも取り付け角度が明らかにおかしい。リングが進行方向に対して水平に取り付けられている。つまりこれは、手首をひねらないと握ることができないということを意味する。また、握る部分が丸いので、指にかかる負担も均等ではない。小指に恨みでもあるのだろうか?
 このエルゴノミクス・デザインを完全に無視しまくった丸形つり革は、どのような経緯で完成したのだろうか。そもそもエルゴノミクス・デザインなんて考え方のない時代の産物なのかもしれないけれど、そんなものが今日まで生き残っていることに驚きだ。
 予算の都合なのか理由は知らないけれど、新型のE233系に混じって数本運行されている旧型の201系。もしかすると旧型がなかなか一掃されないのは、時々旧型に乗ることによって新型のありがたみをいつまでも忘れないようにして欲しいというJRからの押しつけがましくケチな精神に基づくメッセージなのではないだろうか。なんて考え始めてしまうほどに、久々の丸つり革は握りにくかった。