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映画長すぎ

by 唐草 [2017/11/02]



 Googleは、ぼくの好みを完全に見抜いているようだ。検索した記憶すら無いのに新作SF映画『ブレードランナー2049』のWeb広告をバシバシ入れてくる。ぼくは映画のターゲットとしている世代にバッチリ合致している上に、SF映画関連の検索も多いからだろう。
 確かにSF映画は好きだけれども、ブレードランナーにはあまり興味が無い。原作小説である『アンドロイドは電機羊の夢をみるか?』も読んだことはある。でも、あまり深い印象は残っていない。原作小説で覚えているのは、1つだけである。それは主人公が死の灰が振りまく放射能から男の大事なところを守るためのプロテクターを身につけるというシーンで、ぼくが勝手に鉄のパンツを想像して笑ったことだけだ。本編とは何の関係も無い。映画ブレードランナーでも、覚えているのは屋台のうどん屋のシーンと勘違い外人が描くサイバーテイストの和風な街の姿ぐらいである。原作でも映画でも肝心のところは、すっかり記憶から欠落している。
 この程度の感心しかないので、映画を見に行くつもりはなかった。でも、毎日目に入るWeb広告のせいでどんな映画なのかはちょっとだけ気になっていた。
 公式サイトの情報ではなくてレビューなどを読んでみたくなったので、広告をクリックするのではなくタイトルで検索を行った。
 そして、一番の表示された情報を見て開いた口が塞がらなかった。
 上映時間が、2時間44分と書かれていた。
 いくらなんでも長すぎる。映画は2時間以内に終わらせて欲しい。でないと途中で、しかも良いところでトイレに行きたくなってしまうからだ。
 なんだか最近の映画は、上映時間が長くなってきているような気がする。STAR WARS ep.7も2時間半ぐらいあって、最後の見せ場であるチャンバラシーンで尿意と戦っていた記憶がある。
 同じお金を払うなら長く見られる方が良いという考えが主流なのだろうか?ぼくはそうは思っていない。長すぎると集中力が切れて、後半の印象が弱くなるように感じている。だから、どうにか2時間以内に物語を完結させて欲しい。映画監督には長い物語を紡ぐ力よりも、2時間という限られた枠の中に物語を収める力を期待したい。