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無自覚な方言

by 唐草 [2017/01/20]



 他の人が喋っているのを聞いていると、自分と同郷の人なのかはすぐに分かるものだ。
 露骨な方言が出なくても、微妙なイントネーションの違いなどが気になってしまう。それが、どの地方の話し方なのかは分からなくても、自分とは異なる出身だということは確信できる。
 逆もまた真なのであろう。
 関西圏の方なんかが、ぼくの喋り方を耳にすれば同郷でないと確信することだろう。
 地域が変われば言葉も変わる。ぼくは、標準語を操っていると考えている。でも、それは間違いなのだろう。ぼくは生まれも育ちも多摩地区のネイティブ多摩人。きっと多摩弁とでも言うべき言葉を喋っているに違いない。江戸言葉は使えないし、耳にすると自分とは違う言葉だと感じるのが何よりの証拠だ。地域的に考えると神奈川系の方言に近いのかもしれない。
 自分では自覚できていないが、きっと方言と言うべきいくつかの言葉を無意識に使っているだろう。他地域からしたらイントネーションが妙な場合もあるだろう。無い方が不自然だ。
 と頭では理解している。でも、実際にどの言葉が方言なのかを自覚することはできていない。あまりにも無自覚に言葉を使ってしまうので、多摩弁というものが(あるとすればだけれども)どんなものなのかをまったく理解できていない。だからこそ、多摩弁とはどんなものなのかが気になってしまう。
 なにか、自発的に方言を自覚できる簡単な方法はないだものだろうか?