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秋休み最終日

by 唐草 [2017/10/18]



 今日が2週間の秋休みの最終日のはずだった。ダラダラとベッドでゴロゴロしながら一日中ゲームで遊んでいるはずだった。
 ところが、その優雅な自堕落計画は昨日届いた一通のメールによって無常にも破壊された。
 「特別講義の内容は担当教員も把握しておくべき価値のあるものだから可能な限り出講して下さい」。メールにはそう書かれていた。2週間前に「教員は出席する必要はありません」と全体通知を出していたじゃないか。舌の根の乾かぬうちに要求をガラリと変えないでほしい。
 要請を無視しても良かったが、久しぶりに天気も悪くないようだし、早起きをしないで済む2限からの開講だったので渋々ながら参加することにした。
 講義の内容は、経営コンサルを講師に呼んで企業や業界の動向を知る上でどんなことを中心に調査するべきかというものだった。細かな具体的手法に触れていたとは言え、ぼくにとって目新しいものは何も無かった。ぼくが行っている1回目の授業の豪華版という印象しかなかった。むしろ、月曜日にも開講されていたこの特別講義を受けて「担当教員も把握しておくべき価値」と考えメールを送ってきたあの先生は、普段の授業で何を話しているのかと不安になったほどありふれた内容だった。たしかにまだ会社勤めや経営を体験したことのない二十歳前後の学生にとっては、価値のある実践的な講義だったと言える。だが、社会人にとっては常識の範疇でしかないようにも思える。
 とは言え、特別講義を受けてまったく収穫がなかったわけではない。90分の講義を聴いて2つほどの収穫があった。
 1つは、講義を聞く側の退屈さを思い出せたこと。教壇の側に立つようになって久しいために、聞く側の退屈さをすっかりと忘れていた。これは授業を行う際に反省材料として活かすことができそうだ。
 もう1つは、ぼくのやり方が間違っていなかったことが確認できたことだ。今後も、今と変わらず大いに自信を持ってバシバシ手厳しくやってい事が出来そうだ。