by 唐草 [2017/08/08]
暑い日が続いている。
熱中症という言葉を聞かない日は無い。昨日読んだニュースによるとエコ意識が高まった結果、冷房の設定温度を28℃に設定する職場が増えたそうだ。その結果、職場で室内熱中症にかかる人が増えているらしい。どうも設定温度28℃だと室温は28℃より高くなってしまうらしい。室温を28℃に保つことと、設定温度を28℃にすることは別だというニュースだった。
様々な形で耳にする熱中症という言葉。でも、この言葉って一般化したのはつい最近のように思える。ぼくが小学生だったことは、まだ使われていなかった。
当時は、日射病とか熱射病と言っていた。
夏の日射しにやられるのが日射病で、夏の暑さにやられるのが熱射病というような感じで使い分けられているように感じていた。正直、何が違うんだかはまったく理解していなかった。
それらの言葉が、いつの間にか熱中症という言葉に置き換わっていた。
日射病だと屋外でしかかからなそうに感じられる。また、病の文字が付いているが、病気ではない。そう考えると日射病はかなり不適切な命名である。理解を正しくするために熱中症に改められたのだろうというのが、容易に想像できる。また、そのおかげで理解も進んだことだろう。
熱中症のように気が付くと言葉が変わっているというパターンは、少なくない。
「統合失調症」という病名も、ここ10年ぐらいにできた言葉だったはず。解明される前は…、何だっけ?思い出せない。幸いにも自分に関係がなかったので、すっぽり記憶から抜け落ちている。改名前も割と使われていた言葉だったはずなんだけどなぁ。
気になるので検索した。
改名前は、「精神分裂病」だった。これもひどいネーミングだな。改名されてやむなしという感じがする。
今、何気なく使っている言葉も、10年後には別の言葉に置き換わっているかもしれない。そう考えると、なんだか不思議な感じがする。