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2018/04
     
       

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暖かいが風が強い

by 唐草 [2018/03/04]



 一気に暖かいの範囲を飛び越えて、暑いのレベルまで到達した今日の気温。もちろん20℃ちょっとなんて暑いと呼ぶべきでは無いのだが、まだまだ冬モードの体には堪えるものがある。暑く感じるのは単純に服装の問題かとも思ったが、どうもそうじゃないようだ。
 20℃ぐらいの気温は、サイクリングにはちょうどいい気温。つい先日までのように防寒着を身につけなくてもいい温度だ。気軽な服装で自転車に乗れる。息が上がったときに冷たい空気を胸一杯に吸い込んでしまって、胸が苦しくなることもない。逆にこの先の季節のように熱中症の心配もほとんどない。ヘルメットを被っていても頭が蒸れることだってない。
 運動不足の体でもペダルを漕ぐ足に自然と力が入るような陽気である。こう言う日は、遠出をしたい。せめて多摩川ぐらいまで行って、春の到来を全身で感じたい気分になるものだ。
 ただ、季節を3歩ぐらい先取りした陽気は、やっかいなものと共にやってきていた。
 風だ。
 台風かと思うほどに風が強かった。住宅街でこの風の強さなのだから、遮蔽物のない川の土手はもっと風が強いだろう。横風を受けたら転んでしまうかもしれない。自分は耐えられても、転んだ人にぶつかってしまう可能性だってある。多摩川のサイクリングロードは、暴走ロードから平和なママチャリ親子軍団まで様々な人が利用している。自転車専用道路なので車は来ないけれど、速度の違う自転車が対面通行しているのでけっこう危ない。今日は、やめておいた方が賢明だろう。
 本当は春の日射しにきらめく川の水面を見たかったのだがそれは諦め、別の道を進むことにした。普段通らない道を選んで走っていたら開けた場所に出た。墓地だった。陽気が良いと墓地は、本当に心地居場所だ。墓参りシーズンでも無いので線香の臭いもない。管理の行き届いた静かな公園という印象しかない。最近、ドンドン墓場が好きになってきているような気がする。もっとも、土の下は勘弁だけど。
 帰路についたときは日も傾き始めた午後4時半ぐらいだった。街頭にある温度計を見たら、まだ19℃を示していた。毎日が今日ぐらいの陽気だったら楽なんだけどなぁ。もうちょっと風が弱いとさらに嬉しいけど。