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ワイヤー交換

by 唐草 [2018/03/31]



 自転車のメンテをしていたら部品交換が必要な破損を見つけた。後輪の変速機を制御するワイヤーが破断寸前になっていたのだ。自転車のワイヤ−は、細い金属線をよって作られている。1本1本のワイヤーは細く頼りないものかもしれないが、束になってねじられているおかげで強さとしなやかさを実現している。素手なんかでは絶対にちぎれない。切るには金属用のニッパーなどの工具が必要だ。
 丈夫なワイヤーだって長年使っている内にちょっとずつ劣化していく。特に変速機のように激しく動いて力の加わるところだと破断しやすい。今回切れそうになっていたところは、何度も切れたことがある場所だ。締め付けの関係で力が集中しやすいポイントなのである。
 そう言えば、ここのところ変速の調子が悪いと感じていた。シフトダウンしやすく、シフトアップしにくい状態だった。でも、シフトチェンジできないわけではないのであまり深く気に留めずにいた。この不調は、ワイヤーの束が切れだして数ミリ程度ワイヤーが伸びていたことが原因だったようだ。違和感を感じたのであれば、もっと念入りに調べておくべきだった。
 なお、先日転んだときに打った側ではない。事故とワイヤー破断はたぶん無関係だろう。
 今までは、ワイヤー周りの故障が起きたら自転車屋に修理を頼んでいた。懇意の自転車屋があるので割安で修理してくれるのだが、人気店なので修理に半日以上かかる。運が悪いと翌日仕上がりなんてこともあった。
 今は時間があるし、今回は自分で修理してみるか。ふとDIY精神が芽生えてしまった。
 近所の大手自転車ショップにシフトワイヤーを買いに行く。4月のせいか店は自転車購入者で溢れかえっていた。500円程度のワイヤーを買いに来たぼくが、なんだか場違いのように感じられた。
 家に戻ると早速自転車をばらし始めた。機械油と汚れであっと言う間に手が真っ黒になる。グリップシフトの機構を理解していなかったので、まったく関係ない部分のネジを外したりと無駄なことも多々してしまった。また、仕組みが分かっていることと実際に作業することの差を思い知らされることにもなった。本を読んだりネットを見ているだけでは、力を込めて引っ張ったワイヤーが指に食い込む痛さなんて理解できるものではない。
 無計画な手順と頭でっかちな理解のせいで、ワイヤー1本交換するのに40分ぐらいかかってしまった。でも、自力で修理できたので大いに満足である。