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インナー手袋

by 唐草 [2017/10/19]



 先日コートを買った際に、別の防寒装備も購入していた。それがインナー手袋。手袋の内側にする薄い手袋だ。
 インナー手袋は、ファッションアイテムではない。アウトドア用品に分類される防寒着の1つらしい。インナー手袋というものが存在するなんて、アウトドアに疎いインドア派のぼくはつい先日まで知らなかった。
 冬場、自転車に乗るときは革手袋をしている。自転車用の防寒手袋をするのがベストな選択なのかもしれないが、ごついスポーツタイプの手袋はどうも好きになれない。全身冬用スポーツウェアで固めているのなら違和感は無いかもしれない。でも、トレンチコートなどのトラディショナルなシルエットの装いなのに、手元だけスポーツスタイルというのはなんとも不格好である。守備力だけを考えてちぐはぐな装備を身につけているゲームのキャラクターのように見えてしまうだろう。
 だから、長年ずっと革手袋を愛用している。見た目を重視した選択なので、防寒力が低いのもまた事実。厳冬期になると手袋をしているのに指先が冷えてしまっていた。
 インナー手袋ならば、この状況を打破してオシャレと実用の両立を実現してくれるかもしれない。そう期待してスポーツ用品店を訪れていた。なお滅多に訪れないスポーツ用品店は、ぼくにとって発見に満溢れた店だった。話すと長くなりそうなので、スポーツ用品店の感想は割愛しよう。
 今朝は、季節が一気に2ヶ月進んだのかと思うほどの冷たい雨が降っていた。雨の日には革手袋を使うことができない。代わりに濡れても構わない掃除用のゴム手袋を使っている。ゴム手袋の防寒力は期待できるほどではない。インナー手袋の効果を試すには絶好の機会がいきなりやってきた。
 薄手のよく伸びるヒートテックのようなインナー手袋を装着してからゴム手袋を付ける。指が何倍にも太くなったようなぎこちなさと窮屈さが手を覆う。だが、その窮屈さが苦にならないほどの暖かさがあった。指先が冷たい雨の気配を感じることはなかった。これはいい感じ。今年の冬の手袋ライフは充実したものになりそうだ。