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まだかき氷食べてない

by 唐草 [2017/08/04]



 今年の夏、曇天続きでなんだか天気がイマイチだ。
 暑いと暑いで文句を言うけれど、やはり夏なら暑い方が良い。それに暑くなってくれないとぼくの楽しみがお預けになってしまう。
 夏の夜のお楽しみ。それは、かき氷だ。
 毎晩、手回しのかき氷機でどんぶり一杯のかき氷を食べる。これが、夏のお約束である。もう、10年以上続けていると思う。1,000円ぐらいで買ったかき氷機の元は十分取れている。
 当然、今年もかき氷を楽しむ気でいた。毒々しい色が目に鮮やかなイチゴシロップも買ってあるし、練乳は1年は持つほどの大ボトルで買ってある。思う存分かき氷を楽しめる環境は整っている。
 でも、まだ一度も氷をかいていない。
 それは、十分に暑くないからだ。
 かき氷を食べたくなるのは、夜になっても30℃近くあるような暑い夜。長年の習慣がそうさせるのか、なぜか夜にしかかき氷を食べようとしない。酒好きが夜までアルコールを我慢するのと同じように、甘味への背徳感がぼくを自制しているのかもしれない。
 今年の夏は、熱帯夜にすら届いていない。寒いので窓を閉めて寝ることだってあったし、長ズボンのパジャマを着て寝た日もあった。まったくもって夏の夜らしくないのだ。
 天気予報を見ても、夏らしくすかっと晴れる暑い日がしばらくは来ないように見える。このままだとかき氷日和に恵まれることなくお盆を迎えることになるかもしれない。例年ならばお盆の頃になると1本目のかき氷シロップがだいぶ減って、2本目を買うか迷う頃だ。それなのに今年は、まだ封すら切っていない可能性すらある。
 あぁ、かき氷に相応しいイヤになるほど暑い夏の日が待ち遠しい。