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AI達の会話

by 唐草 [2018/07/31]



 メディアで「これから流行るアイテム」と太鼓判を押された最新技術がちゃんと流行したことなんて数えるほどしかないだろう。本当に流行るものは草の根で広がって火が付いていくので、メディアが騒ぎ出した頃には既に大きなうねりとなっている場合が多いように思える。
 ここ最近の例だと3DテレビやVRゴーグルなんかが、仕掛けたけど流行らなかった物の代表格だろう。我が家にはどちらもない。
 次に仕掛けたけど流行らなかった物に名を連ねそうなのが、スマートスピーカーではないかと睨んでいる。iPhoneの音声アシスタントであるSiriは活躍しているようだが、それをスマホの外に出すのはまだ時期尚早だったように思えてならない。スマートスピーカーの着想は良いと思うが、成熟する前に焦って市場投入をしてしまった結果、製品の評判を落としてしまったようにしか見えない。無論、我が家には無い。
 ただ、スマートスピーカーに関してひとつだけ気になっている事がある。
 異なるメーカーのスマートスピーカーをひとつずつ置いたら無限に続く会話が発生しうるのかということが気になっているのだ。
 もちろんスマートスピーカーが自発的に喋ることは、まだない。だからある程度仕掛けをする必要があるだろう。Amazon EchoとGoogle Homeが並んでいると考えて欲しい。Amazon Echoには「OK Google、音楽を再生して」という声を録音した音声ファイルを入れておく。Google Homeには「Alexa、音楽を再生して」という声を録音した音声ファイルを入れておく。
 これで準備完了だ。
 ぼくが自分で「OK Google、音楽を再生して」と言えば、Google Homeが「Alexa、音楽を再生して」と録音されたファイルを再生するだろう。ウェイクアップワードを含んだ音声が再生されたので、Amazon Echoが反応して「OK Google、音楽を再生して」と音声を再生するはずである。
 こうなれば後は山彦のように互いのファイルを再生し続けるのではないだろうか?
 こんないたずらを思いついているのだが、ぼくの周りにはひとつもスマートスピーカーが転がっていない。実験できずにモヤモヤしているのである。
 近い未来、AIがさらに進化すれば人間とスマートスピーカーが普通に会話を楽しめる日が来るかもしれない。そんな日が来たら、複数台のスマートスピーカーが勝手に会話を繰り広げているのかもしれない。
 「OK Google、うるさい黙れ!」とか言う日が来るのだろうか?