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リュックがほしい

by 唐草 [2018/08/22]



 家にあるMac proが事実上使えなくなってしまったせいで、ここのところ職場で支給されたMacbookを持ち歩かざるを得ない状況が続いている。別に家にMacがなくてもどうにかなるのだけれども、すべてをタブレットでこなすのは骨が折れる。やはり仕事には、キーボードとマウスが必要である。
 薄いMacbookの重量は約1.2kgだ。大学時代に2kgオーバーのPowerBook G4を担いでいたことを考えれば、遥かに軽い。数字的には軽いはずなのだが、ぼくは重さに音を上げる寸前まで疲弊してしまっている。
 歳をとったのが原因だろうか?若くピチピチな当時に比べたら、今のぼくなんて腹の出たオッサンだ。とはいえ加齢だけでは、1kg近く軽くなっているはずなのに重さにあえぐ理由を説明できない。別の理由があるはずだ。
 Macbookを持ち運んでいると、カバンの肩紐が肩に食い込んでくる。単に重いというよりは、一点に荷重がかかって辛いというのが正確な感想である。
 そうか、原因は肩掛けカバンで持ち運んでいるせいか。大学時代は、リュックに荷物を入れていた。リュックなら肩紐は2本だし、背中全体に重さを分散させることができる。
 という訳で、Macbookを持ち運ぶためのリュックを買うことにした。少しかさばるかもしれないが、今使っている肩掛けカバンとリュックの2つを装備しようと考えた。となれば、リュックは極小サイズでいいはずだ。なお、リュックを買うのは20年ぶりぐらいな気がする。
 ちょっと意識が高そうな店によって、男物のカバンをリサーチしてみた。
 リサーチは、5分もかからずに完了した。どのカバンも高すぎる。最安値で8,000円とか、物価が違う国に来たかのような感じである。そんな高級なカバンはいらないんだ。おしゃれである必要もない。肩紐が2本あれば十分なんだ。
 ぼくは、入るべき店を間違えてしまったのだろう。イオンとかイトーヨーカドーとかで売っている激安のカバンで十分だ。だって、時々使っている20年ものの大きめなリュックは、今はなき立川のご当地デパートで買った激安の品なんだもの。危うくMacbookのおしゃれオーラにそそのかされて、散財してしまうところだった。危ない危ない。身の程をわきまえないとね。