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Falloutなキャンプ場を

by 唐草 [2017/11/29]



 『どうぶつの森』シリーズというと、かわいいどうぶつたちとのんびりした時間を過ごすことが一番の売りになっているように感じている人も多いことだろう。
 確かにどうぶつとのスローライフは、ほのぼのとした時間を提供してくれる。だが、長時間遊んでいるとすべての会話パターンを見聞きしてしまう。所詮はゲームのNPCに過ぎないということにある段階で気が付いてしまう。
 ここでゲームを離れるのか、それとも引き続きプレーできるかが大きく分かれる。
 コミュニケーションに重きを置いている人たちは、きっとゲーム機を置いて村から去ってしまうだろう。一方で、継続できる人たちはコミュニケーション以外の遊び方を見つけている。
 1億ベル(ベルはゲーム内の通貨単位)を貯めるとか、虫や魚の図鑑をコンプリートさせるという分かりやすい目標を立てる人もいるだろう。
 それ以外だと自分の好みの家具を集めまくって理想の家を造るというのが、よくあるはまり方ではないだろうか。これはコミュニケーションではなくて、バーチャルドールハウスというような遊び方だろう。
 通信機能を使って他のプレーヤーの家を何軒も見たが、やり込んでいる人たちの家は見ていておもしろい。ゲーム内のテーマから離れて独自の感性を大いに発揮している。『どうぶつの森』は、言うならば自分ならではの楽しみ方を見いだせた人だけが長く遊べるゲームなのである。
 スマホ版の『ポケ森』を楽しんでいるが、まだ序盤なので制約が多い。自分の理想とするキャンプ場を作れないでいる。でも、ぼくには作りたいキャンプ場のイメージがある。
 それは、かわいさとも活気とも無縁な廃れたキャンプ場。強いて言えば、Fallout 4の居留地のような場所だ。ポストアポカリプスな世界観でわずかに生き残った人が身を寄せ合っている自給自足の難民キャンプ。そこは、埃と油の臭いに満ちたくすんだ場所になるはずだ。
 Fallout 4に倣ってキャンプ防衛用のマシンガンタレットを置きたいところだが、これは叶わぬ願い。ベゼスダと任天堂のFallout x Animal Crossingなコラボを妄想しながら、ドラム缶と廃タイヤの山を買う日々が続いている。