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私はロボットです

by 唐草 [2018/08/09]



 Googleアカウント連動のサービスにログインしようとする時に「私はロボットではありません」というようなチェックボックスをクリックさせられることがある。クリックひとつで本当に生身の人間とコンピュータによる自動操作を識別できているのか信用できない部分もある。裏で動くカラクリを聞いたものの、それでも「こんな単純なことでいいのか?」という素人っぽい素直な疑問は尽きないでいた。
 これはぼくが人間としてログインを試みていたからである。
 ロボットとしてあのログインフォームを通過しようとすると「私はロボットではありません」チェックボックスの鉄壁っぷりが理解できるのである。
 今、ぼくは正当な理由ものとでGoogle連携アカウントを機械的に通過する方法を模索している。もちろん管理者の許可も得ているし、使っているのはぼく自身のアカウントである。やましいことは何もしていない。過去にアカウントバンを食らった時とはまるで違う状況なのである。そこは理解しておいて欲しい。
 とはいうものの、やっていること自体は表向きの利用規約を無視したアクセスと変わらない。許可を得ているかどうかの違いしかないのも事実である。
 あたかもブラウザから発せられたかのように偽装したパケットをGoogleに送って人間が見るためのHTMLを受信する。このサイトでよくやっていることなので、フォームの入り口を表示させることは容易い。だが、ここからが難関である。ただ単にメールアドレスとパスワードを送るだけではダメである。cookieを保存して多分セッションを維持しながら、人が送るのと同じパケットを人と同じ順番で送信する必要がある。APIを利用しているわけではないので、ぼくが作ったロボット(プログラム)に人と全く同じ動きをさせる必要があるのだ。
 やってみるとわかるのだが、Googleにログインする際はぼくたちの目に見えないところでたくさんの情報が行き来している。完璧に真似をするのは容易いことではない。ここまででも相当面倒である。ましてやロボット避けのチェックボックスが出てきてしまたらお手上げである。HTMLしか解釈していないポンコツロボットに画像内のチェックボックスを選択するなんて器用な芸当は無理である。
 ハックを試みて初めて理解できるあのチェックボックスのすごさ。これまでに何度もアカウントを守ってくれたのかもしれないが、今のぼくにとっては目の上のたんこぶでしかない。