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SSRのその上は

by 唐草 [2019/11/05]



 レアアイテムを追い求めるのは今も昔もゲームの醍醐味だ。しかし、レアアイテムを手にする方法は変化している。数千分の一の確率を夢見て果無きプレイが必要な古典的なゲームもあるが、それは少数派になりつつある。スマホゲームの隆盛でレアアイテムは札束の殴り合いで手に入れるのが主流になりつつある。
 また、ゲームのアップデートが可能になったことでレアアイテムの価値が流動的になってきた。更新のない昔のゲームはレアの上限が決まっていた。対して今のゲームは、射幸心を煽ってジャブジャブ課金させるために意図的にレアのインフレが起こされている。アップデートを迎えたら1日でレアが、ゴミに姿を変える可能性だってある。
 終わりなきレア追加の結果、レアにも上下関係が生じた。射幸心を煽るためにも、どっちがよりレアなのかを区別する必要がでてきたのである。
 いかにしてレアの価値を表現するかで多くのゲームが苦慮している印象がある。
 ☆の数でレア度を表現しているゲームは多くある。より上位のレアを追加するたびに☆の数をひとつずつ増やしていけばよいという分かりやすいルールだ。一見、未来永劫継続できそうに思えるルールだが、実際のところ長続きはできない。☆が増えれば並べるスペースが無くなってくるし、☆の色や配置を段階的に変えないと何個の☆が並んでいるかを識別することができなくなるからだ。
 別のアプローチとして「レア」とか「スーパーレア」といったように言葉を「R」や「SR」のように略称で表現する方法もある。この方法は、日本のゲームでよく見るやり方だ。これなら長さの抑制がしやすいし、いくらでも追加できる。でも、よく目にする「SSR」がいったい何の略なのかぼくは知らない。また、「ウルトラレア」と「ハイパーレア」のどっちが上位なのかも分かりにくい。
 海外のゲームだと「コモン」、「レア」、「レジェンダリー」と言った具合にランクごとに単語を割り振るやり方が多い。レアのインフレが起こると言葉がすぐに尽きそうだが、ぼくは分かりやすいこのやり方が好きだ。「スーパーレア」と呼ぶより「レジェンダリー」と呼んだほうが、落ち着いた高級感が感じられる。
 長らく「レジェンダリー」の上はなんだろうと悩んでいたが、あるゲームで答を知ることとなった。「エキゾチック」だった。和製英語として使われる「エキゾチック」とは、だいぶ意味が異なりそうだな。