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20年を経て

by 唐草 [2019/11/04]



 先月、急速にシェアを伸ばしているLinuxの1つであるUbuntuの導入に四苦八苦したというPCオタクらしい話題を書いた。簡単にまとめると「最新版のインストーラーがフリーズするので、数年前のバージョンから何度も何度もアップデートを重ねて最新版へたどり着いた。でも、32bit版でした」というPCオタクにしか分からないオチのつく話だった。
 勉強用なので32bit版でも問題はないのだが、満足できなかった。これがPCオタクの性なのだろう。もう一度、導入を試みることにした。
 フリーズの原因は調べても分からなかった。根拠は無いがGUI起動によるメモリ不足が原因だろうとぼくの勘は訴えていた。GUIが問題なら、CUIを使えばいいじゃない。という訳で、モダンな画面のDesktop版を諦めて、80年代のPCのようにコマンドだけで操作するServer版のインストールを決意した。
 ぼくの狙いはうまくいった。レトロPCのように文字しか出さないServer版は、インストール完了までトラブルとは無縁だった。
 さあ、起動だ!
 意気揚々とPCの電源を入れたのだが、画面には「起動ディスクが見つかりません」と1行表示されるだけだった。なぜだ?
 インストール設定を間違えたのだろうか?とにかく再インストールだ!でも、結果は変わらず。起動ディスクが検出されることはなかった。
 なんで、こうもうまくいかないのだろう?今までにLinuxのインストールなんて何十回とやってきたが、どれもWindows大差なく簡単で順調に進んだ。どうしてUbuntuだとことごとく失敗するのだろう?Linuxの神様が宗派替えを許してくれないのではないかとバカなことを考えたくもなる惨状の連続である。
 仮にLinuxの神様がいたとしても、ぼくは立ち止まらない。徹底抗戦して従えてやるまで諦めはしない。
 起動ディスクが見つからない原因を調べたら、最新ハード用にフォーマットされているせいだと判明した。ぼくのPCが古いせいで起動しないのだ。この事実を知ったぼくは、再びアプローチを変えた。意図的に古い環境を作るために20年ぐらい前の方法でインストールすることにしたのである。
 20年前と言えば、ぼくが初めてLinuxに触れた頃である。当時は、すべてが手動というハードルの高い時代だった。呪文のようなコマンドを何度も打ってハードディスクをフォーマットしたものだ。今回は、古い環境再現のために20年前と同じように全部手動で設定していった。fdiskコマンドなんて何年ぶりに使うか分からない。その結果、古いハードに最新OSのインストールが成功した。
 20年前のぼくは訳も分からずに本を写しながらコマンドを打ったが、インストールは失敗に終わった。でも、その失敗がついに役立ったのだ。
 勉強とは、数多の失敗の山を登り続けてこそ実るものなのだろう。今回経験した数多くの失敗は、成功以上の価値があるはずだ。それに気がつくのはいつになるだろう?