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手動キル

by 唐草 [2019/11/06]



 以前に職場のPCにインストールさせられているセキュリティーソフトへの文句を書いたことがある。2週間に1度ぐらいのペースでブラウザからのWebアクセスが遮断されてしまうという洒落にならないトラブルが起きているのだ。一度通信が遮断されてしまうと完全にお手上げ。正攻法で状態を回復するためには、再起動しかない。
 2週間に1度とは言え、なんの予兆も警告もなくいきなりネットが使えなくなるのは大迷惑だ。ぼくのようにネット越しにサーバ管理などをしている者にとっては、比喩でなく死活問題なのである。どうにかして状況を改善できないものだろうかといろいろな方法を思案する日々が続いていた。
 大胆な対処法としてセキュリティーソフトのアンインストールも考えた。でも、機密情報満載のぼくのPCからセキュリティーソフトを外すわけにはいかない。セキュリティーソフトがウイルスや不正アクセスからぼくのデータを守ってくれるとは思っていない。守ってくれるのは、ぼくが組織のルールに従っているというメンツぐらいだろう。でも、そのメンツを守ることが何より重要なのだ。だから、どんなにクソな仕様のソフトであれアンインストールはできない。
 使い続けなくてはいけない以上、自力で通信遮断の理由を突き止め改善するしか無いのである。
 しかし、不思議なことにぼくが不具合の発生を望むと、まるでそれを見越したかのように順調な日々が続いた。このまま止まらないために止まれと願う天の邪鬼な考えを抱き続ければ、未来永劫平和な日々が続くのではないかと錯覚するほどの安定感だった。
 でも、ぼくの気持ちなんてPCに通じる訳がない。今日、久々に通信遮断が発生してしまった。
 面倒な状況の襲来ではあるが、待ちに待った検証のチャンスの到来でもある。ぼくは嬉しそうにプロセス表示コマンドを打った。
 いくつものコマンドの結果をすり合わせて推理を進めるとスキャン司るプロセスが、無反応になっている可能性が浮かんできた。だから、手動で強制停止コマンドを打った。
 すると通信は見事に復活した。推理は的中したようだ。
 また、ぼくが強制停止させたスキャンプロセスは勝手に再起動していた。これで、見た目上すべて正常化した。でも、こんな雑な方法で復旧させて良いものなのだろうか?復旧したはずなのに一抹の不安が拭えないままである。これなら素直に再起動させたほうが良かったかもしれない。