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どこが悪いんだろう?

by 唐草 [2019/03/14]



 職場のNASが、怒ったR2-D2のようにピーピーと音を立てていた。コンピュータ関連機器がビープ音を鳴らしているときは、99%良くないことが起きている。
 今回の原因は何だろう?NASなので、きっとディスク関連だろう。NASにアクセスして状況を確認した。
 当たってもちっとも嬉しくなかったが、ぼくの予想は正解だった。2台セットされているハードディスクの片方が「劣化」したと表示されていた。何をもって劣化と呼んでいるのかはよく分からなかったが、マウントが解除されて読み書きできないようにされていた。
 ミラーしていたうちの1枚なので破損したところでデータ的な被害は何にもない。同じ容量の別のハードディスクをセットすれば、何事もなかったように元通りである。
 しかし、気になることがある。劣化扱いされたディスクは、半年ぐらい前にセットしたばかりの新品。それもNAS向けのWD Redシリーズという高耐久仕様を謳っているディスク。このサーバでも使っている。2TBのうち2GBぐらいしか使っていなかったし、読み書きもあまり行っていなかった。それがたった半年で壊れるなんてよっぽどな不良品をつかんでしまったのかもしれない。
 それにしても、どこがどの程度壊れてしまったのだろう?オタク的好奇心がうずうずと込み上げてきた。
 NASから外した劣化扱いされたハードディスクは破棄されることが決まったので、ゴミ箱という名の自宅に持ち帰って徹底的に調査することにした。さっそく、自宅の実験機にディスクを接続した。
 ディスクの状況を見るとRAIDアレイの片割れとして認識されていた。ぼくの実験機にはレイド環境がインストールされていないので中身は確認できない。でも、これは正しい認識である。少なくともソフトウェア的に問題はないように見えた。
 続いてハードウェアの確認である。ハードディスクの健康情報であるS.M.A.R.Tを確認する。だが、不良セクタもなければ、読み書きのエラーも起きてはいない。動作温度も通常だし、ディスクの回転速度も正常だった。健康診断の結果は、「とても健康」だとお墨付きを与えられるレベルですべて正常だった。
 ソフトウェア的にもハードウェア的にもなんら異常がないというのが、ぼくの出した結論である。だとすれば、あのNASは何を感じ取ってこのディスクを「劣化」扱いしたのだろう?むしろ壊れているのは、NAS本体なのか?
 まぁ、いいや。次、同じことが起きたら考えよう。
 とりあえず持ってきた「劣化」扱いされたジャンクディスクは、ゼロフィルして私物として使おう。