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大きい方が良いものだ

by 唐草 [2020/11/01]



 日本車は「プリウス」や「ノート」のように車種ごとに名前が付けられている。造語もあれば、一般的な言葉からの転用もある。アメ車も同様に「コルベット」とか「カマロ」というようにそれぞれ固有の名前が付けられている。
 ヨーロッパには、まったく違った傾向がある。「A4」やら「320i」、「308」のような型番としか思えない名前の車が多くある。こういう型番名だと冷たい印象を受けてしまうのは、ぼくが日本のプロダクト名に慣れ親しんでいるせいなのだろうか?
 それでも、この手の無骨な型番式の名称には大きなメリットが有ることは無視できない。
 自動車の知識がなければ「ヤリス」と「カムリ」では、どちらが上位グレードかを判断することはできない。対して、何も知らなくても「208」と「508」だったらどちらが上かを数字から簡単に想像できる。数字が大きいほうが良いものなのだ。型番名は、消費者に車の性能や格を正しく伝えることができる名前と言える。
 PCパーツもヨーロッパの自動車名と同じような命名則を採用している。
 分かりやすいのがnVIDIAのグラフィックカードの名前。1080より2080の方が高性能で新しい。同じように2080より3080の方が格上だ。また、同じ1000シリーズの中でも1050が一番格下で、1080が最上位となっている。上二桁が世代、下二桁が性能という単純なルールで、数字が大きければ大きいほど高性能(お値段も高い)。
 その他にもCPUもこのような命名則となっている。知らない人には意味不明な数字の羅列に過ぎないが、ルールさえ分かればとても親切なネーミングに見えてくる。
 同じような命名則をAMDというメーカーも採用している。6700とか5500という数字が割り振られていで、一桁目が世代番号で残りが性能になっている。ただ、厄介なことに4桁ではなく3桁の数字が割り振られた590という製品もある。
 3桁名が紛れ込むせいで、どれが性能の良い製品なのかをいつまで経っても理解できないでいる。今調べたら、590は5600と同じぐらいの性能だそうだ。ちなみに5000シリーズの最上位は5700。5900という製品は無い。だけど6900はある。分かりにく過ぎるよ。